Dd診断力てすと『インプラント周囲粘膜の異常』

宮嵜 亮 Ryo MIYAZAKI 助川信太郎 Shintaro SUKEGAWA
香川大学医学部 歯科口腔外科学講座
〒761-0793 香川県木田郡三木町池戸1750-1

月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2023年4月号より、「インプラント周囲粘膜の異常」についてです。

ゼネラルデンタルカタログ

図❶ 初診時の口腔内写真。右下インプラント後方に易出血性の腫瘤を認める
図❷ 初診時のパノラマX線画像。右下インプラント後方に皿状の骨吸収(矢印)を認める
図❸ 初診時のCT画像。骨吸収部周囲軟組織のあきらかな異常は認めなかった

  • 患者:84歳、女性
  • 主訴:右下歯肉にできものがある
  • 現病歴:1年以上前より右下臼歯部インプラント周囲歯肉に刺激物摂取時に違和感を感じていた。3ヵ月前より同部に腫瘤性病変を認め、精査加療依頼で当科を紹介され受診となった。
  • 既往歴:腰椎圧迫骨折、骨粗鬆症
  • 現症
  • 口腔外所見;右側顎下に対側と比較して腫大した、母指頭大で可動性のあるリンパ節を数個認めた。
  • 口腔内所見;右下インプラント後方歯肉に、硬結を触れる22×19mmの表面赤色、易出血性の腫瘤を認めた(図1)。
  • 画像所見
  • パノラマX線写真、CT画像;右下インプラント後方に、下顎管直上に及ぶ皿状の骨吸収像を認めた(図2)。病変の頰側への軟組織進展は、はっきりしなかった(図3)。
 Q 最も疑われる疾患名は?

① インプラント周囲炎
② 下顎歯肉癌
③ 薬剤関連顎骨壊死
④ 口腔扁平苔癬

\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2023年4月号に掲載中!/

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