Dd診断力てすと『口唇および口腔粘膜のびらん』

小林成行 Shigeyuki KOBAYASHI 小笠原健文 Takefumi OGASAWARA
町田市民病院 歯科・歯科口腔外科 〒194-0023 東京都町田市旭町2-15-41

月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2024年1月号より、「口唇および口腔粘膜のびらん」についてです。

ゼネラルデンタルカタログ


図❶ 初診時の口腔内写真
図❶ 初診時の口腔内写真


表❶ 初診時の血液検査所見
表❶ 初診時の血液検査所見

患者:33歳、女性
主訴:口唇および口腔内全体に及ぶ疼痛、摂食障害および発音障害。
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
現病歴:1ヵ月前より口腔内全体に口内炎による疼痛を自覚し、近医歯科医院を受診。経過観察後、症状が増悪したため、当科来院。
現症:下口唇、頰粘膜、口腔底、舌全体にびらん形成を認め、発語がしにくく、接触痛により食事が困難であった。
全身所見:157cm、56kg。体温37.2℃。背部・四肢および陰部にはびらんは認めなかった。左側顎下リンパ節に軽度腫脹を認めた。
口腔内所見:下口唇、頰粘膜、舌、歯肉に小水疱形成、出血傾向を認めた(図1)。また、びらん・潰瘍による接触痛を認めた。
血液検査所見:血小板数、CRPの上昇を認めた(表1)。

Q 最も疑われる疾患名は?

① 口腔扁平苔癬
② 単純ヘルペス性口内炎
③ 尋常性天疱瘡

④ 類天疱瘡

\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2024年1月号に掲載中!/

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