Dd診断力てすと『根尖部の透過像』

木下靖朗 Yasuo KINOSHITA
市立伊勢総合病院 歯科口腔外科 〒516-0014 三重県伊勢市楠部町3038

月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2023年9月号より、「根尖部の透過像」についてです。

ゼネラルデンタルカタログ

図❶ 初診時の口腔内写真
図❷ 同、パノラマX線写真
図❸ 同、CT画像

患者:60歳、女性
初診:う蝕治療を主訴に近在歯科を受診した際、パノラマX線写真にて根尖部の囊胞様透過像を指摘され、精査加療目的に当科を受診した。
現症
口腔内所見
口蓋側歯肉は軽度腫脹を認めたが、自発痛、圧痛は認めなかった。は生活歯であり、動揺、打診痛は認めなかった(図1)。
画像所見:パノラマX線写真にて根尖部に囊胞様透過像を認めた(図2)。
 CT画像では、根尖部を含む15×15mm大の境界明瞭な囊胞様透過像の内部に、石灰化物を疑う不透過像を認めた。また、病変により唇側および口蓋側歯槽骨は非薄化、膨隆を認めた(図3)。

Q 最も疑われる疾患名は?

① 歯根囊胞
② 石灰化歯原性囊胞
③ 含歯性囊胞

④ 歯原性角化囊胞

\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2023年9月号に掲載中!/

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