6月4日㈰、日本臨床歯科学会東京支部2023年度第1回例会が、御茶ノ水ソラシティHall West(東京都千代田区)にて開催された(参加者:244名)。
「Prosthetic Treatment Considering Airway」をテーマに、昨今注目を集めるAirway(気道)に関する4題の講演が行われた。
宮地 舞氏(東京都・DENTISTRY TOKYO SINCE 1925 MIYACHI SHIKA)は「歯科臨床における⼝腔内装置を利用した閉塞性睡眠時無呼吸治療概論」と題し、睡眠時呼吸障害の改善を通じて患者のQOLを高める「DENTAL SLEEP」の試みについて解説した。
飯田啓介氏(愛知県開業)は「Life-saving Dentistry 気道中心の歯科医療」と題し、睡眠呼吸障害の発見は歯科医師の責務であると強調したうえで、歯科における気道管理の有効性を論じた。
吉田茂治氏(埼玉県開業)は「Considerations about solutions in Airway Prosthodontics」と題し、OA(Oral Appliance)の効果を減弱させない補綴治療の勘どころを解説した。
山﨑長郎氏(東京都開業)は「Prosthetic Treatment Considering Airway」と題し、多数の症例を供覧しながら、1970年代からのトリートメントコンセプトの変遷を振り返った。そのうえで、矯正治療によって咬合関係が改善された症例でも、気道が狭まってしまうことがあるため、これからは気道を診るエアウェイ歯科が重要になると強調した。
日本臨床歯科学会(SJCD)東京支部2023年度第1回例会開催される
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