位相差顕微鏡に関する基礎知識|歯科のための位相差顕微鏡 活用・実践マニュアル

位相差顕微鏡に関する基礎知識|歯科のための位相差顕微鏡 活用・実践マニュアル

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「位相差顕微鏡に関する基礎知識」についてです。

位相差顕微鏡に関する基礎知識

1.おもな顕微鏡の種類と特徴1)

2.位相差顕微鏡とは

 位相差顕微鏡は、生きた細胞をそのまま観察できる数少ない手段であり、染色や固定をせずに内部構造を把握できるのが大きな特徴です。
1)基本原理
 通常の明視野顕微鏡は透明な細胞や微生物などが見えにくく、これらの試料を「見える化」するのが位相差顕微鏡です。「屈折率の差によって光の波(位相)がずれる」現象を利用し、コントラストをつけて観察可能にします。
2)構成要素
・対物レンズ内に位相差板が組み込まれている
・コンデンサーにリング絞り(偏光フィルター)を装着する
3)仕組み
 コンデンサーのリング絞りから出る環状の光(リング照明)を試料に当てると、試料を通過した光は「直進光(背景)」と「回折光(試料により曲げられた光)」に分かれ、対物レンズ内の位相差板が直進光にのみ位相ズレを与えます(1/4波長分ずらす)。回折光と直進光が干渉し合い、位相の違いでコントラストが強調され、透明な細胞内部の構造が明瞭に可視化されます。
 試料の周囲にハロ(明暗の縁取り状の光)が発生しやすいため、対象物のサイズや配置には注意が必要です。

【参考文献】
1) 厚生労働省:分析方法の原理と分析機器の取扱方法 ⑴光学顕微鏡の基礎知識(原理と構造)
1.5 コントラスト観察法.https://www.mhlw.go.jp/content/000935619.pdf

●位相差顕微鏡とは何か:位相差顕微鏡ってどんなもの? はこちらから読めます。

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●位相差顕微鏡とは何か:どうして染めなくても見えるの? はこちらから読めます。

●位相差顕微鏡とは何か:見えなかった世界が見える! はこちらから読めます。

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歯科のための位相差顕微鏡 活用・実践マニュアル

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