OJミッドウィンターミーティング2023開催される

 OJ(Osseointegration study club of Japan:松島正和会長・東京都開業)ミッドウィンターミーティング2023が、2月11日㈷、ベルサール九段(東京都千代田区)において開催された(参加者:約250名)。若手歯科医師11名による講演と教育講演が行われた。
 前田大輔氏(北海道開業)は、「質の高いインプラント治療に必要な静脈内鎮静法の活用〜歯科麻酔医から伝えたいこと〜」と題し、登壇。静脈内鎮静法は意識下鎮静と深鎮静に分類されるとし、両者を解説した。基本的に前者が治療で使われるが、インプラント治療においては患者により後者も使われるとした。
 佐藤洋司氏(秋田県開業)は、「M. I. Concept for Implant Treatment」と題し、深部領域におけるインプラント治療について述べた。佐藤氏はM.I.に繫がる3S(=Simple、Small、Speedy)コンセプトを提案し、症例を供覧しながら解説。また、手術回数・期間が半減され、患者の満足度も上昇したと述べた。
 教育講演「インプラント治療のための治癒の原理」では、下野正基氏(東京歯科大学名誉教授)が登壇。「臨床の疑問に基礎が答える」をテーマに、「インプラント周囲組織は天然歯の周囲組織とどこが違うのか?」をはじめとしたインプラント治療での疑問について、基礎的な知識から解説した。
 本ミーティングでは講演の審査が行われ、発表者上位6名が、OJ年次ミーティング2023(8月に東京都内で開催予定)で発表する機会が与えられる。

デンタルダイヤモンド2023年4月号

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