第7回有床義歯学会(JPDA)学術大会開催される

 第7回有床義歯学会(JPDA)学術大会(会長:亀田行雄氏・埼玉県開業)が、12月11日㈰〜31日㈯、「実は簡単ではない上顎総義歯」をテーマにWeb形式で開催された(登録者数:250名超)。
 プログラム03では「高度顎堤吸収を防ぐための治療戦略」をテーマに、相宮秀俊氏(愛知県開業)が「上顎総義歯の難症例を防ぐために」、松丸悠一氏(Matsumaru Denture Works)が「上顎難症例のマネジメント」と題してそれぞれ発表。相宮氏は上顎総義歯の難症例を防ぐための「欠損の変化の過程で生じる問題」や「骨格的問題」を整理し、顎堤保存のポイントを提示した。続いて、松丸氏は難症例となった場合の対応として、デンチャースペースの回復、力のコントロールなどを解説した。
 プログラム05では「『人生100年時代』のインプラント治療~IODと二重冠義歯を応用して~」と題して、神山剛史氏(埼玉県開業)が発表。人生100年時代においては、一口腔単位での機能変化を捉えながら、適切なインプラント埋入によって欠損の拡大を防ぐことが大切だと述べた。
 プログラム07では「上顎無歯顎難症例におけるインプラントオーバーデンチャー」と題し、亀田氏が発表。上顎無歯顎難症例において、通常の総義歯では対応が難しい場合にIODやIARPDを選択する重要性を述べた。そして、最小限のインプラントで義歯の動きを少なくするための埋入位置など、治療の勘どころを解説した。

https://www.dental-diamond.co.jp/item/1119