第20回日本口腔筋機能療法(MFT)学会学術大会開催される

 第20回日本口腔筋機能療法(MFT)学会学術大会(大会長:大野粛英氏・神奈川県開業)が、10月26日㈬、27日㈭の両日、有楽町朝日ホール(東京都千代田区)において開催された。今年は同学会の前身であるMFT研究会創立から20周年にあたるため、これまで辿ってきた変遷を鑑みて、第20回日本口腔筋機能療法(MFT)学会学術大会(MFT研究会創立20周年記念大会)としている。「MFTの過去・現在・未来」を大会テーマとして、各種講演が行われた(参加者:約450名)。
 教育講演では小川晴也氏(広島県開業)が「矯正治療を成功に導く習癖指導 ~その実際の指導法について~」と題し、患者の習癖改善のための啓発方法を症例を交えて解説した。
 特別講演では齋藤一誠氏(朝日大歯)が「小児の口腔機能の発達~口唇閉鎖不全と口呼吸との関連~」と題して登壇。小児期は「話す」、「食べる」、「呼吸する」といった口腔機能の発達において重要な時期である一方で、お口ポカン(口唇閉鎖不全)や口呼吸などの問題を抱える小児は少なくないとし、幼児期における口呼吸と口唇閉鎖力に関する調査結果などを示し、お口ポカンの原因・要因と対応について考察した。
 シンポジウム2「MFTの過去・現在・未来」では、同会の歴代会長・役員を務めた大野氏、山口秀晴氏(東京都開業)、高橋 治氏・高橋未哉子氏(高橋矯正歯科クリニック)、坂本輝雄氏(東歯大)が、MFTの変遷と未来について語った。

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