第2回日本小児口腔発達学会学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年4月号掲載】

第2回日本小児口腔発達学会学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年4月号掲載】

 第2回日本小児口腔発達学会学術大会(大会長:森 伊津氏・千葉県開業)が、2月23日(日)、24日(月)、東京国際フォーラム(東京都千代田区)において開催された(参加者:1,208名)。「Nowor never ~多職種連携が紡ぐGrowth optimization~」をテーマに、招聘講演やセッションが行われた。
 招聘講演「眠りで子どもは変わる」では、シャロン・ムーア氏(言語聴覚士・筋機能療法士)が小児の睡眠障害と気道の関連について述べた。小児の睡眠阻害による発達への影響、対策などを解説し、数々のエクササイズを実演した。
 助産師セッションでは、「おなかの中から始まる口腔機能発達支援~助産師ができること~」をテーマに、助産師4名が登壇した(いずれもNPO法人母子フィジカルサポート研究会所属)。吉田敦子氏は妊娠中の胎児の姿勢、柳沢明子氏は乳児期の発達の観察、古川寛野氏は口腔機能の発達と授乳の関連、小泉敦子氏は親子への心理的支援について講演し、歯科と助産師の連携の重要性を訴えた。
 言語聴覚士セッションでは「言語発達と小児口腔発達」のテーマで、中川信子氏(子どもの発達支援を考えるSTの会)、西口寛泰氏(加古川市立こども療育センター)、竹山孝明氏(はち歯科医院)ら言語聴覚士の3名が登壇し、言語発達に必要な条件や言語聴覚士との連携の必要性を述べた。
 満席の会場は、会員の視線も鋭く、勢いに満ちていた。今後の動向にも注目したい。

デンタルダイヤモンド 2025年4月号