ホームホワイトニングトレーに液だまりは必要か
●ホームホワイトニングトレーに液だまりを付与したほうがよいのでしょうか。また、液だまりを付与するメリットを教えてください。
──京都府・R歯科医院
1.液だまり(レザボア)の有無による効果の差
ホームホワイトニングトレー(カスタムトレー)に付与する液だまりをレザボア(スペーサー)と呼びます。レザボアの形態として、フルレザボア(歯面全体に付与するタイプ)、ハーフレザボア(歯面の半分程度に付与するタイプ)、ドットレザボア(歯面中央部に半球状に付与するタイプ)があり、レザボアを付与しない場合もあります。
結論から述べますと、ホワイトニングジェルがカスタムトレー内にしっかりと保持されていれば、レザボアの有無にかかわらずホワイトニング効果に差はありません(図1〜4)。
図1 38歳、男性。ホームホワイトニングを希望した
図2 上顎右側のみフルレザボアを付与し、カスタムトレーを作製した
図3 ホームホワイトニングを開始した
図4 2週間後、ホワイトニング効果に左右差は認められなかった
2.液だまり(レザボア)のメリット
レザボアのメリットは2つあります。
1つ目はカスタムトレー内に唾液が混入した場合の予防的処置です。カスタムトレー内のホワイトニングジェルは唾液を中心とした水分が混入すると崩壊し、十分なホワイトニング効果が得られにくくなります。カスタムトレーが不適合であったり、ホームホワイトニング中に何らかの原因でカスタムトレーが変形したり、穴が開いたりした場合でも、カスタムトレー内にジェルを多く蓄えておくことでホワイトニング効果がある程度得られます。
2つ目はカスタムトレーの装着時の圧迫感が軽減されることです。この圧迫感はホワイトニング後の知覚過敏発症の原因の1つとなることがあります。
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このような背景から、ホワイトニングメーカーは自社のホワイトニングジェルの特徴に配慮したカスタムトレーシートを開発し、カスタムトレーにレザボアを付与するかどうかを事前に説明しています。
したがって、ホワイトニングジェルとカスタムトレーシートは同じメーカーのものを用いて、レザボアの付与の有無についてもメーカーの推奨に従うことをお勧めします。
ホームホワイトニングトレー(カスタムトレー)に付与する液だまりをレザボア(スペーサー)と呼びます。レザボアの形態として、フルレザボア(歯面全体に付与するタイプ)、ハーフレザボア(歯面の半分程度に付与するタイプ)、ドットレザボア(歯面中央部に半球状に付与するタイプ)があり、レザボアを付与しない場合もあります。
結論から述べますと、ホワイトニングジェルがカスタムトレー内にしっかりと保持されていれば、レザボアの有無にかかわらずホワイトニング効果に差はありません(図1〜4)。
図1 38歳、男性。ホームホワイトニングを希望した
図2 上顎右側のみフルレザボアを付与し、カスタムトレーを作製した
図3 ホームホワイトニングを開始した
図4 2週間後、ホワイトニング効果に左右差は認められなかった
2.液だまり(レザボア)のメリット
レザボアのメリットは2つあります。
1つ目はカスタムトレー内に唾液が混入した場合の予防的処置です。カスタムトレー内のホワイトニングジェルは唾液を中心とした水分が混入すると崩壊し、十分なホワイトニング効果が得られにくくなります。カスタムトレーが不適合であったり、ホームホワイトニング中に何らかの原因でカスタムトレーが変形したり、穴が開いたりした場合でも、カスタムトレー内にジェルを多く蓄えておくことでホワイトニング効果がある程度得られます。
2つ目はカスタムトレーの装着時の圧迫感が軽減されることです。この圧迫感はホワイトニング後の知覚過敏発症の原因の1つとなることがあります。
このような背景から、ホワイトニングメーカーは自社のホワイトニングジェルの特徴に配慮したカスタムトレーシートを開発し、カスタムトレーにレザボアを付与するかどうかを事前に説明しています。
したがって、ホワイトニングジェルとカスタムトレーシートは同じメーカーのものを用いて、レザボアの付与の有無についてもメーカーの推奨に従うことをお勧めします。
須崎 明
●愛知県・ぱんだ歯科