日本歯科保存学会のガイドラインでは、①歯面を清掃乾燥した状態で視認できるう窩、②食片圧入や冷水痛などの自覚症状、③審美障害の訴え、④X線写真で認められる象牙質層の1/3を超える病変、⑤高いう蝕リスク(一部改変)の5つの項目を上げて切削介入のタイミングとしている。とくに複数項目が該当する場合は切削的な介入の必要性が高いと判断するが、修復処置を行ったからといってう蝕リスクが軽減するのはまやかしであり、真の意味でのう蝕リスクの軽減には、糖質摂取の頻度や積極的なフッ化物の応用など非切削的な対応が不可欠である。