9月3日㈯、4日㈰、日本アンチエイジング歯科学会第16回学術大会(大会長:黒瀬 濟氏・広島県開業)が、ホテルグランヴィア広島(広島県広島市)において開催された。「RELATIONSHIP」をテーマに、各種講演、シンポジウムが行われた。
シンポジウム2「RELATIONSHIP 口腔から連携を考える」では、多職種連携をテーマに3題の講演が行われた。
松尾浩一郎氏(東医歯大院)は、「オーラルフレイル予防でアンチエイジング!-カムカム健康プログラムの提案-」と題し登壇。食事はその人の習慣であり、義歯の修理によって咀嚼力を改善させるだけでなく、栄養指導も併せて行う必要があると指摘。栄養や食習慣の指導を含めた口腔衛生管理の必要性を述べた。
五島朋幸氏(東京都開業)は、「死ぬまで噛んで食べる~地域食支援と街づくり~」と題し、登壇。23職種のメンバーが所属する「新宿食支援研究会」における訪問診療と食支援の活動について解説した。食支援チームの活動は個人戦の集合体であり、それぞれの職種が力を伸ばす必要性を訴えた。
医師の佐々木 淳氏(東京都・悠翔会)は、「在宅医療における食支援と地域連携の重要性」と題し、登壇。患者の「食べる」を支える要素として、「食べるもの」「食べる機能」「食べる環境」があると解説し、「健康な人生をより長くさせるための医療」と、「残る人生をより楽しく過ごすため」という2つの視点があると述べた。