3月9日(日)、東京ポートシティ竹芝(東京都港区)において、5-D Japan第14回総会が行われた(参加者:約300名)。
午前の部では、奥野幾久氏(大阪府開業)、菊池康司氏(千葉県開業)、中川雅裕氏(東京都開業)による「次世代への継承」をテーマとした3題の講演が行われた。なかでも菊池氏は、「Comprehensie Tissue Management in the Esthetic Zone -From Philosophy to Exvellence The 5-D Japan Experience-」と題し、天然歯とインプラント治療における包括的な組織マネジメントの理論的背景と臨床応用について解説。審美領域における成功は、患者自身の期待と要望を詳細に理解し、治療計画に取り入れることが肝要であると述べた。
午後の部では、Arndt Happe氏(ドイツ・ミュンスター開業:写真)による特別講演が行われた。Happe氏は「Current Concepts for Predictable Results with Implant in the Esthetic Zone」と題し、審美領域におけるインプラント治療の予知性を高めるためのコンセプトを解説。デジタルで採得したデータをチームで共有し、ディスカッションを経て作成した治療計画を提示したうえで、患者満足度の高い治療を行うプロセスを供覧した。一方で、コンピュータは歯科医師の代わりに考えてくれるものではなく、口腔内のストーリー全体を把握するためには、アナログのステントなどもランドマークとして併用し、追加の情報を取得しつつ治療を進める必要性についても強調した。
5-D Japan第14回総会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年5月号掲載】
