川村達哉 Tatsuya KAWAMURA
山中茂樹 Shigeki YAMANAKA
京都大学大学院医学研究科
感覚運動系外科学講座 口腔外科学分野
患者:45歳、女性
主訴:下唇の違和感
現病歴:2023年8月、下唇の違和感を主訴に当科へ紹介受診となった。
既往歴:鉄欠乏性貧血
家族歴:特記事項なし
アレルギー:特記事項なし
生活歴:飲酒;ビール700mL /日、喫煙;なし
全身所見:体格中等度、栄養状態は良好であった。発熱などの全身症状は認めなかった。
口腔外所見:顔貌は左右対称であり、リンパ節腫大は認めなかった。
口腔内所見:口唇の粘膜から両側頰粘膜にかけて、弾性軟からやや硬で、可動性のある小腫瘤を多数認めた(図1)。腫瘤に圧痛は認めなかった。
画像所見:頭部単純CT写真にて口唇の腫瘤に一致する部位に1×1×2㎜大の多数の石灰化病変を認めた(図2)。
臨床検査所見:HbとFeの低値を認めたが、その他血液一般および生化学的検査で異常を認めなかった。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 血管腫
② 線維腫
③ 歯肉がん
④ 唾石症
\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2024年12月号に掲載中!/
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月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2024年12月号より、「口唇に生じた多数の小腫瘤」についてです。