8月25日(金)、日本歯科医師会館(東京都千代田区)において、令和5年度スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本代表選抜大会(主催:日本歯科医師会)が開催された。
SCRPは、歯科学生の研究意欲の向上、そして国際的な視野をもつこれからの歯科医療の発展を担う歯科学生の育成を目的として、毎年開催されている英語による研究発表会である。本年度は、全国の歯科大学・歯学部17校が参加した。
厳正な審査の結果、杉木秀光氏(昭大歯4年生)による「メダカとマウスにおけるタクロリムスの骨修復促進作用の解析」が優勝に選ばれた。
準優勝は、中島綾子氏(広大歯5年生)による「Porphyromonas gingivalisは心房組織に感染し、心房細動の原因となる心房線維化を促進する」、第3位には、秋山真実氏(奥羽大歯5年生)による「うま味刺激誘導性唾液に着目した喫煙マーカータンパク質の解析」が入賞した。
本会の副審査委員長を務めた井上 孝氏(東歯大名誉教授)は本会の講評として、17名全員甲乙付けがたい素晴らしい研究発表だったが、コロナ渦の影響もあり、全体的にn数が少ない傾向がみられたと述べた。
優勝した杉木氏は、来年3月に米国ルイジアナ州ニューオーリンズ市で開催される予定のAADOCR(国際歯科研究学会米国部会)学術大会へ招待され、日本代表として発表する機会が与えられる。
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