日本補綴歯科学会第132回学術大会開催される

 日本補綴歯科学会第132回学術大会─設立90周年記念大会(大会長:馬場一美氏・昭大歯)が、5月19日㈮〜21日㈰の3日間、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)においてハイブリッド形式で開催された(参加者:約3,000名)。
 メインテーマを「補綴の未来,歯科の未来.“Society5.0に向けたイノベーションの創出”」とし、理事長講演、特別講演、海外特別講演、シンポジウムなどのプログラムに加えて、臨床スキルアップセミナー、症例報告コンペティション、ハンズオンセミナー、臨床エクストリームセッションなど、臨床スキルアップのための各種企画が用意された。
 理事長講演では、6月から第40代理事長に就任する窪木拓男氏(岡大院)が、2年間の運営方針を表明。学会に所属していることが社会的にインパクトがあり、より誇りに思えるように、医科にも通用する口腔機能を中心とした学問体系の構築などの取り組みを掲げた。
 初の試みとして、症例報告コンペティション「Focus On 補綴歯科コラボレーション!」が行われた。あらかじめ選出された歯科医師・歯科技工士のファイナリスト6組が、診査・診断、義歯、審美治療などのテーマに沿って、デジタルを活用した臨床例を発表した。
 聴講者による投票が行われ、服部麻里子氏(東医歯大院)、山谷雄一氏(東医歯大病院)と内山徹哉氏(東京都開業)、間中道郎氏(神奈川県技工所開業)の2組が優秀賞に輝いた。

デンタルダイヤモンド 2023年7月号