第81回日本矯正歯科学会学術大会&第9回日韓ジョイントシンポジウム(大会長:松本尚之氏:大歯大)が、10月5日㈬〜7日㈮、「安心・安全な矯正歯科治療を求めて〜COVID-19とともに歩む〜」をテーマに大阪国際会議場(大阪府大阪市)とオンラインのハイブリッド形式で開催された(参加者:約5,000名)。
教育講演では「矯正歯科治療における歯根吸収(最新版)“Orthodontic Root Resorption:An Update for the Clinician”」をテーマに、Glenn T. SAMESHIMA氏(Herman Ostrow School of Dentistry of University of Southern California)が「Orthodontic Root Resorption An Update for the Clinician」と題して登壇し、歯根吸収と歯列矯正においてよく挙がる、外側根尖歯根吸収(EARR)を中心とした10の臨床的な質問を取り上げ、症例を供覧しながら1つずつ丁寧に解説した。
シンポジウム2では「安心・安全な歯科矯正用アンカースクリューの使用“How to use orthodontic anchor screw safely”」をテーマに、Young Guk Park氏(Kyung Hee University School of Dentistry)、西井 康氏(東歯大)、有島常雄氏(千葉県開業)が登壇。西井氏は「植立、診断、フォースシステムにおける理解とリスクマネージメント」と題して登壇。歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療におけるトラブルを挙げた。そして、それらを未然に防ぎ、成功率を上げるポイントをまとめた。