第22回日本口腔ケア学会総会・学術大会、第5回国際口腔ケア学会総会・学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年6月号掲載】

第22回日本口腔ケア学会総会・学術大会、第5回国際口腔ケア学会総会・学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年6月号掲載】

 第22回日本口腔ケア学会総会・学術大会、第5回国際口腔ケア学会総会・学術大会(大会長:田中 彰氏・日歯大新潟生命歯)が、4月26日(土)、27日(日)、朱鷺メッセ(新潟県新潟市)において開催された。
 「口腔ケアの新たな挑戦 すべての人にウェルビーイングを」をテーマに、歯科医師、歯科衛生士、薬剤師、看護師、言語聴覚士など幅広い職種による講演が行われた。
 特別講演「フレイル及びオーラルフレイルから地域のウェルビーイングへ ~健康長寿と幸福長寿の両立の実現に向けて~」では、飯島勝矢氏(東京大学 高齢社会総合研究機構・未来ビジョン研究センター)が、健康長寿と幸福長寿の両立の実現へ向けて、わが国は従来の固定概念から脱却する必要があると述べた。また、産官学民協働での連携や各人が知識をアップデートする重要性を熱く語った。
 コンセンサスカンファレンス1「MRONJ予防のための口腔ケアを再考する」では3名が登壇。坂本由紀氏(関西医科大学総合医療センター)は、MRONJ発症機序に着目し、3経路の仮説を立て、因子別で推奨される対応を解説した。五月女さき子氏(長大院医歯薬)は、感染源となる歯の抜歯はMRONJ予防への有効性が高いと強調した。さらに大鶴光信氏(神歯大)は、MRONJ予防のための骨吸収抑制薬の休薬や抗菌剤の使用方法などを考察した。
 そのほかの講演でも、わが国の状況に応じた対応の見直しの検討などが進められた。

デンタルダイヤモンド 2025年6月号