日本審美歯科協会40周年記念講演会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年5月号掲載】

日本審美歯科協会40周年記念講演会開催される

 3月22日(土)、23日(日)、福岡国際会議場(福岡県福岡市)にて、日本審美歯科協会40周年記念講演会が、「美の探求と伝承」をメインテーマに開催された(大会長:平井友成氏・福岡県開業;写真)。1984年に同会が設立されてから40年の節目となる記念すべき講演会に約1,000名が参集し、おおいに賑わった。
 メインホールでは、大会テーマ「美の探求と伝承」を掲げた3つのセッション(Part1 デジタル/Part2 再生、歯周形成外科/Part3 欠損補綴・修復)が行われた。Part1では、IOSの活用を中心としたデジタルデンティストリーについて、4題の講演が行われた。なかでも窪田 努氏(京都府開業)は「IOSによって可視化される支台歯形成」と題し、歯冠修復治療における審美は補綴装置によって決まるとしたうえで、そのためには歯科技工士がもてる力を発揮するための支台歯を提供しなければならないと強調。IOSのスキャンデータを活用することで歯質の削除量を可視化し、生体親和性の高い支台歯形成を行う方法を解説した。
 また、「プロフェッショナルの流儀」と題したプログラムでは、歯内療法からインプラント治療、矯正など、各分野のトップランナーが審美を追求するための真髄を余すことなく供覧。他にも、歯科衛生士セッションや歯科技工士セッション、さまざまな製品にフォーカスしたメーカーセッションなどの多彩なプログラムが行われ、盛況裏に閉幕した。

デンタルダイヤモンド 2025年5月号