中松耕治
Koji NAKAMATSU
飯塚病院 歯科口腔外科
〒820-8505 福岡県飯塚市芳雄町3-83
図❶ 初診時の口腔内所見。
右舌背後方に腫瘤形成を認める
図❷ a、b MRI画像
患者:29歳、女性
主訴:舌根部の腫瘤
現病歴:中学生のころから舌根部の腫瘤性病変を自覚していたが、とくに痛みなどの症状がないため、そのまま様子をみていた。数ヵ月前から痰がからむようになり、鏡を見たところ腫瘤が増大しているのに気づいた。喫煙癖の影響と考え、精査を希望し当科を受診した。
既往歴:とくになし
家族歴、生活歴:喫煙20本/日
現症:体格中等度、栄養状態良好。口腔内所見として、右舌背後方、分界溝より前方に直径11㎜の腫瘤性病変を認めた(図❶)。腫瘤表面は平滑な正常粘膜に覆われ、有茎性で骨様硬であった。圧痛や食事時の刺激痛などはなかった。
臨床検査所見:特記事項なし
MRI所見:左舌根部に咽頭腔に突出する結節を認め、周囲に被膜様高信号を有し、T1強調像、T2強調像、脂肪抑制像などすべての撮像で低信号を示した(図❷)。
主訴:舌根部の腫瘤
現病歴:中学生のころから舌根部の腫瘤性病変を自覚していたが、とくに痛みなどの症状がないため、そのまま様子をみていた。数ヵ月前から痰がからむようになり、鏡を見たところ腫瘤が増大しているのに気づいた。喫煙癖の影響と考え、精査を希望し当科を受診した。
既往歴:とくになし
家族歴、生活歴:喫煙20本/日
現症:体格中等度、栄養状態良好。口腔内所見として、右舌背後方、分界溝より前方に直径11㎜の腫瘤性病変を認めた(図❶)。腫瘤表面は平滑な正常粘膜に覆われ、有茎性で骨様硬であった。圧痛や食事時の刺激痛などはなかった。
臨床検査所見:特記事項なし
MRI所見:左舌根部に咽頭腔に突出する結節を認め、周囲に被膜様高信号を有し、T1強調像、T2強調像、脂肪抑制像などすべての撮像で低信号を示した(図❷)。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 舌扁桃肥大
② 骨性分離腫
③ 粘液嚢胞
④ 異所性甲状腺