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2018年11月号 舌がんの術後病変
兵東 巌 Iwao HYODO
岐阜市民病院 歯科・口腔外科 〒500-8513 岐阜県岐阜市鹿島町7-1
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>図1 初診時の右舌縁の所見
図1 初診時の右舌縁の所見
>図2 約10年後の右舌縁の所見
図2 約10年後の右舌縁の所見


>図3 CT画像。切除後4ヵ月の有茎性の腫瘤
図3 CT画像。切除後4ヵ月の有茎性の腫瘤
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患者: 75歳、男性
主訴: 右舌縁の腫瘤
既往歴: 高血圧症、腎硬化症、腰椎骨折
現病歴: いつからかは不明であるが、歯や床義歯が右舌縁と接触して痛みを自覚したため、近歯科医院にて調整を行っていたが改善なく、当科を受診(図1)。細胞診を施行し、ClassIIIの結果で生検を行った。その結果、扁平上皮がん(以下、SCC)の報告があり、2006年5月、右舌がん切除術を施行した。その後、外来にて定期的な経過観察を行った。2017年11月、右舌縁に白色病変を伴った潰瘍を認め(図2)、生検にてSCCの報告があり、再度舌部分切除術を施行した。以後、経過良好のため外来にて経過観察を行うも、2018年2月、腫瘍切除部位に有茎性の腫瘤を認めた(図3)。
現症:
      口腔外所見; オトガイ下・顎下リンパ節の触知−。その他、とくに異常はない。
      口腔内所見; 右舌縁に、約10mmの有茎性の腫瘤を認めた。腫瘤は充実性で表面滑沢、潰瘍−、出血−、易出血性−、腫瘤周囲に白色病変+、腫瘤周囲組織の硬結±、であった。
血液検査所見: 血清クレアチニン1.17r/dL(正常値:0.65〜1.07)、SCC抗原2.5ng/mL(正常値:0〜1.5)とやや高値を示したが、その他とくに異常は認められなかった。
最も疑われる疾患名は?
1.舌がん再発
2.線維腫
3.粘液嚢胞
4.肉芽腫
ANSWER
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