（2020年4月号）
ハローワークの新しい求人システム●１月からハローワークの求人票と公開方法が変わったと聞きました。変更点を教えてください。
──岐阜県・W歯科クリニック
今年の１月６日から、ハローワークの求人システムが新しくなりました。求人票の様式や求人の公開方法、さらには求人の申し込み方法も変わりました。これによって求職者にとっても、また歯科医院など求人する側にとっても、より便利にハローワークを利用できるようになりました。
１．求人票の様式変更
求人票の様式変更については、新たに登録が必要となる項目、登録方法が変わる項目、求人票からなくなる項目などがあります。たとえば、受動喫煙対策の有無、昇給・賞与制度や復職制度の有無、正社員登用の有無や実績などは、新たに登録が必要になる項目です。事業所所在地の地図登録などについては、手書きの登録方法から、地図ソフトを活用した登録方法に変わります。求人票からなくなる項目としては、住込欄などがあります。時代に即した変更といえるでしょう。
また、今回の様式変更では、A4片面からA4両面に変わりました。これはつまり、掲載する情報量が増えるということです。求人票を申し込む歯科医院にとっては、少し面倒と思われるかもしれませんが、求職者が求める情報をより詳細に伝えられるでしょうから、これはメリットだと思います。
さらに、任意登録ではありますが、事業所PR情報・求人PR情報も登録できるようになりました。事業所PR情報欄では、福利厚生の内容、研修制度の内容、スタッフの仕事と生活の両立を支援する両立支援の内容などをアピールできます。一方、求人PR情報欄では、有給休暇の取得実績やスタッフの働きやすさ、歯科医院がスタッフに求める具体的な人物像、院長先生から求職者に伝えたい熱いメッセージなどをアピールできます。
この事業所PR情報・求人PR情報は、求人票自体には掲載されませんが、ハローワークインターネットサービスの求人情報画面に表示されます。またハローワークの窓口では、希望する求職者には「求人・事業所PRシート」として印刷配布されます。求職者に自院をアピールする意味でも、必ず登録しておきましょう。
２．求人の公開方法
今回の新求人システムでは、求人の公開方法も変わります。ハローワーク内に設置されたパソコン（検索・登録用端末）とハローワークインターネットサービスが一本化されます。つまり、同じ求人情報が公開されることになります。実はこれは画期的なことなのです。いままでは、ハローワークインターネットサービスで公開される求人情報は、一部に限定されていたからです。この変更で、ハローワークに出向くことなく、求職者はハローワーク内と同じ求人情報を閲覧することができるようになりました。求人票だけではなく、先のPR情報や外観、職場の写真といった事業所の画像情報も同様に公開されるので、ハローワークに登録している求職者以外からも、問い合わせや応募が期待できます。
なお、公開範囲は１〜４まで４段階あり、すべての求職者にすべての情報を公開する場合は１を、条件を限定して公開したい場合には２もしくは３を選択することで、公開範囲を限定できます。ちなみに４は公開しない、つまりハローワークの窓口での情報提供のみとなりますが、人手不足の歯科業界で、歯科衛生士を各医院で奪い合っている状況からすれば、わざわざ公開範囲を限定したり非公開にする必要はないでしょう。
３．求人の申し込み方法
求人の申し込み方法も便利になりました。「求人者マイページ」機能が新設され、自社のパソコンからでも初回を除き、求人の申し込みや変更が基本的に可能となります。多忙な歯科医院にとってはとても便利な改善です。また、ハローワークから紹介された応募者とマイページ上で面接日の日程調整などをやりとりできるメッセージ機能や、ハローワークインターネットサービス上で、公開を希望している求職者を専門知識や資格などで条件検索できる求職情報検索機能も追加されました。
これまで、求人募集でハローワークをうまく活用できていなかった歯科医院も多いと思います。ただ、今回の新求人システムの導入で、ハローワーク求人の利便性は大きく改善しました。日本一の人材採用プラットフォームであるハローワークを、ぜひみなさまの歯科医院でも、うまく活用してほしいと思います。なぜなら、ハローワークであれば何回利用しても、その費用は無料なのですから！
１．求人票の様式変更
求人票の様式変更については、新たに登録が必要となる項目、登録方法が変わる項目、求人票からなくなる項目などがあります。たとえば、受動喫煙対策の有無、昇給・賞与制度や復職制度の有無、正社員登用の有無や実績などは、新たに登録が必要になる項目です。事業所所在地の地図登録などについては、手書きの登録方法から、地図ソフトを活用した登録方法に変わります。求人票からなくなる項目としては、住込欄などがあります。時代に即した変更といえるでしょう。
また、今回の様式変更では、A4片面からA4両面に変わりました。これはつまり、掲載する情報量が増えるということです。求人票を申し込む歯科医院にとっては、少し面倒と思われるかもしれませんが、求職者が求める情報をより詳細に伝えられるでしょうから、これはメリットだと思います。
さらに、任意登録ではありますが、事業所PR情報・求人PR情報も登録できるようになりました。事業所PR情報欄では、福利厚生の内容、研修制度の内容、スタッフの仕事と生活の両立を支援する両立支援の内容などをアピールできます。一方、求人PR情報欄では、有給休暇の取得実績やスタッフの働きやすさ、歯科医院がスタッフに求める具体的な人物像、院長先生から求職者に伝えたい熱いメッセージなどをアピールできます。
この事業所PR情報・求人PR情報は、求人票自体には掲載されませんが、ハローワークインターネットサービスの求人情報画面に表示されます。またハローワークの窓口では、希望する求職者には「求人・事業所PRシート」として印刷配布されます。求職者に自院をアピールする意味でも、必ず登録しておきましょう。
２．求人の公開方法
今回の新求人システムでは、求人の公開方法も変わります。ハローワーク内に設置されたパソコン（検索・登録用端末）とハローワークインターネットサービスが一本化されます。つまり、同じ求人情報が公開されることになります。実はこれは画期的なことなのです。いままでは、ハローワークインターネットサービスで公開される求人情報は、一部に限定されていたからです。この変更で、ハローワークに出向くことなく、求職者はハローワーク内と同じ求人情報を閲覧することができるようになりました。求人票だけではなく、先のPR情報や外観、職場の写真といった事業所の画像情報も同様に公開されるので、ハローワークに登録している求職者以外からも、問い合わせや応募が期待できます。
なお、公開範囲は１〜４まで４段階あり、すべての求職者にすべての情報を公開する場合は１を、条件を限定して公開したい場合には２もしくは３を選択することで、公開範囲を限定できます。ちなみに４は公開しない、つまりハローワークの窓口での情報提供のみとなりますが、人手不足の歯科業界で、歯科衛生士を各医院で奪い合っている状況からすれば、わざわざ公開範囲を限定したり非公開にする必要はないでしょう。
３．求人の申し込み方法
求人の申し込み方法も便利になりました。「求人者マイページ」機能が新設され、自社のパソコンからでも初回を除き、求人の申し込みや変更が基本的に可能となります。多忙な歯科医院にとってはとても便利な改善です。また、ハローワークから紹介された応募者とマイページ上で面接日の日程調整などをやりとりできるメッセージ機能や、ハローワークインターネットサービス上で、公開を希望している求職者を専門知識や資格などで条件検索できる求職情報検索機能も追加されました。
これまで、求人募集でハローワークをうまく活用できていなかった歯科医院も多いと思います。ただ、今回の新求人システムの導入で、ハローワーク求人の利便性は大きく改善しました。日本一の人材採用プラットフォームであるハローワークを、ぜひみなさまの歯科医院でも、うまく活用してほしいと思います。なぜなら、ハローワークであれば何回利用しても、その費用は無料なのですから！
牧 伸英
●日本歯科労務コンサルタント協会
