土足診療におけるチェアーの手入れ法
●土足で診療室に入る歯科医院が増えたと思います。チェアーのステップ部分にカバーをし、患者ごとに拭いても汚れが残ります。スリッパに履き替えてもらえば済む話ですが、他に何かよい方法があれば教えてください。
──福井県・T歯科医院
土足で診療を行っている医院では、床はもちろん、それ以外の場所にも土足特有の汚れが発生します。とくにフットレストまわりの汚れは気になるところです。毎日、拭き清掃を行っていても、汚れが少しずつ溜まってしまいます。
フットレストやそのカバー、またステップ部分の清潔化作業方法は、シート面と同じです。樹脂(ビニール)、または合皮、皮革、いずれも簡単に汚れを落とすことが可能です。
《シート、フットレストの汚れ除去方法》
1.家庭用弱アルカリクリーナーをスプレー
家庭用弱アルカリクリーナーを、シート面に対して均一にスプレーします。この際、できるだけ細かい霧状でスプレーすることが重要です。
アイロンをかける際に使うスプレー容器などを用いることで、細かい霧状にスプレーできます(図1)。
材質が不明で、革の可能性がある場合は、安全を期して皮革専用クリーナー(靴用など)の使用をお勧めします。皮革用でも十分に汚れを落とすことが可能です。一方で、アルコール清拭では汚れはほとんど除去できません。
2.ブラッシング
可能であれば1〜2分の反応時間をとり(食品用ラップフィルムを貼りつける方法も有効)、汚れが緩んだ時点でやさしく縦、横、斜めと、均一にブラッシングします(図2)。
ブラッシングは、しわ加工などの凹凸がある部分に有効で、フットレストなど、平面の場合は、スポンジのほうが汚れが落ちやすいです。注意することは、力を入れすぎないことです。ブラシの毛が倒れ、毛の側面でこするかたちになると汚れが残ります。
ブラシは靴用のものを使用すると、チェアー表面を傷つけません。
3.水拭き
汚れがクリーナーの中で完全に浮いた状態になったら、水で濡らして固く絞った布で拭き上げます(図3)。
図4はこの方法で汚れを落としたシートです。シート面、向かって右側がきれいになった状態です。全体的に万遍なく汚れているとその汚れに気づかず、前後で比較して見ると、こんなに汚れていたのかと驚くことも少なくありません。
この方法でチェアーのシート面、アームレスト、フットレストやカバー、ステップの汚れも簡単にきれいにすることができます。
以上が『清掃』の方法です。これで”汚れゼロ”になり、この後は清潔さをキープしていく『クレンリネス』になります。定期的にこの作業をしっかりと行うと、汚れが溜まっていくことはありません。
フットレストやそのカバー、またステップ部分の清潔化作業方法は、シート面と同じです。樹脂(ビニール)、または合皮、皮革、いずれも簡単に汚れを落とすことが可能です。
《シート、フットレストの汚れ除去方法》
1.家庭用弱アルカリクリーナーをスプレー
家庭用弱アルカリクリーナーを、シート面に対して均一にスプレーします。この際、できるだけ細かい霧状でスプレーすることが重要です。
アイロンをかける際に使うスプレー容器などを用いることで、細かい霧状にスプレーできます(図1)。
材質が不明で、革の可能性がある場合は、安全を期して皮革専用クリーナー(靴用など)の使用をお勧めします。皮革用でも十分に汚れを落とすことが可能です。一方で、アルコール清拭では汚れはほとんど除去できません。
2.ブラッシング
可能であれば1〜2分の反応時間をとり(食品用ラップフィルムを貼りつける方法も有効)、汚れが緩んだ時点でやさしく縦、横、斜めと、均一にブラッシングします(図2)。
ブラッシングは、しわ加工などの凹凸がある部分に有効で、フットレストなど、平面の場合は、スポンジのほうが汚れが落ちやすいです。注意することは、力を入れすぎないことです。ブラシの毛が倒れ、毛の側面でこするかたちになると汚れが残ります。
ブラシは靴用のものを使用すると、チェアー表面を傷つけません。
3.水拭き
汚れがクリーナーの中で完全に浮いた状態になったら、水で濡らして固く絞った布で拭き上げます(図3)。
図4はこの方法で汚れを落としたシートです。シート面、向かって右側がきれいになった状態です。全体的に万遍なく汚れているとその汚れに気づかず、前後で比較して見ると、こんなに汚れていたのかと驚くことも少なくありません。
この方法でチェアーのシート面、アームレスト、フットレストやカバー、ステップの汚れも簡単にきれいにすることができます。
以上が『清掃』の方法です。これで”汚れゼロ”になり、この後は清潔さをキープしていく『クレンリネス』になります。定期的にこの作業をしっかりと行うと、汚れが溜まっていくことはありません。
図1 右鼻翼基部を中心に軽度腫脹、色調変化は認めない
図2 靴用ブラシでブラッシングをする。この際、力を入れすぎないことが重要
図3 水で濡らして固く絞った布で拭き上げる
図4 本方法で汚れを落とした右側と、落としていない左側を比べると違いが一目瞭然
小林 宏
●クリーンワークス/デンタルクレンリネスプロジェクト
[歯科専門・清潔空間づくり]