神経障害性疼痛は、体性感覚神経の一次求心線維が傷害されることで、感覚障害(感覚鈍麻)と同時に、または遅れて生じる痛みや異常感覚(痛覚過敏、アロディニアなど)を指す。侵害受容性疼痛は生理的な痛みであるのに対し、神経障害性疼痛は病的な痛みとして認知されている。すなわち、生体防御反応として存在する痛み(侵害受容性疼痛)とは異なり、痛みの伝達経路が傷害された際に生じる痛みである。頭頸部領域の神経障害性疼痛の代表例として、発作痛を主徴とする三叉神経痛や舌咽神経痛、持続痛を主徴とする帯状疱疹後神経痛や外傷後三叉神経障害性疼痛が挙げられる。 侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛は単独で生じることもあれば、痛みの経過(慢性化)や心理社会的要因などからオーバーラップするケースも多い。
RECOMMEND
-
待合室の絵本コンシェルジュ『ブレーメンのおんがくたい』:DHstyle 2023年7月号
-
読者が選んだ歯科書籍10冊:2023年12月
-
刊行にあたって:IOD・IARPD臨床実践ガイド|本のエッセンス
-
正しく使おうユニバーサルアドヒーシブ 製品特性の理解が臨床に直結!|デンタルダイヤモンド2023年3月号
-
Dd診断力てすと『多発する口腔粘膜の血腫』デンタルダイヤモンド 2023年10月号
-
本のエッセンス|刊行にあたって:かかりつけ歯科医院のためのADHD/発達障害入門
-
本のエッセンス|刊行にあたって:臼歯ダイレクトボンディング ハンズオン
-
Q&A 補綴 重度のフラビーガム における精密印象のコツ|デンタルダイヤモンド 2023年4月号
カテゴリー
人気記事
記事、写真、表、イラスト、グラフ、動画、音声など、デンタルダイヤモンド社の発行物および各サイトで提供されるあらゆる形のコンテンツの著作権は、デンタルダイヤモンド社または、執筆者など正当な権利を持つ第三者に帰属しています。著作権法で、許諾無く利用できることが認められている場合を除き、コンテンツの一部または全部を無断で複製、公衆送信、翻案するといった利用はできません。