神経障害性疼痛は、体性感覚神経の一次求心線維が傷害されることで、感覚障害(感覚鈍麻)と同時に、または遅れて生じる痛みや異常感覚(痛覚過敏、アロディニアなど)を指す。侵害受容性疼痛は生理的な痛みであるのに対し、神経障害性疼痛は病的な痛みとして認知されている。すなわち、生体防御反応として存在する痛み(侵害受容性疼痛)とは異なり、痛みの伝達経路が傷害された際に生じる痛みである。頭頸部領域の神経障害性疼痛の代表例として、発作痛を主徴とする三叉神経痛や舌咽神経痛、持続痛を主徴とする帯状疱疹後神経痛や外傷後三叉神経障害性疼痛が挙げられる。 侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛は単独で生じることもあれば、痛みの経過(慢性化)や心理社会的要因などからオーバーラップするケースも多い。
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