日本歯科衛生学会第20回学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年12月号掲載】

日本歯科衛生学会第20回学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年12月号掲載】

 11月2日(日)、3日(月)、昭和医科大学上條記念館(東京都品川区)およびオンデマンド配信のハイブリッド形式において、日本歯科衛生学会第20回学術大会(大会長:藤山美里氏)が、「歯科医療DXで変わる!  歯科衛生士の未来─知る、活用する、つながる─」をテーマに開催された(参加者:1,425名)。
 特別講演「歯科医療DXが創る新しい可能性─歯科衛生士が活躍する新しいフィールド─」では、宇野澤元春氏(株式会社Dental Prediction)が登壇。同社の開発する患者の個別データを活用した3Dデータ作製サービス「DenPre 3D Lab」や歯科健康相談サービス「mamoru」の現状とその展望を紹介した。mamoru利用者のアンケートから、歯科衛生士からの歯磨き・セルフケアグッズの指導への要望が圧倒的に多いことや、今後の歯科業界の動向から、今後の歯科衛生士の活躍の可能性を語った。
 シンポジウムでは、「歯科医院での働き方改革」をテーマに高橋英登氏(東京都開業)、高田靖氏(東京都開業)、社会保険労務士の青山奈知氏、歯科衛生士の竹之内 茜氏の4名が登壇。
 基調講演を務めた高橋氏は、歯科衛生士のよりよい労働環境の実現のためには、社会的評価を上げていく取り組みが重要であると訴えた。
 竹之内氏は歯科衛生士のSNSへの向き合い方について、情報の収集や発信、人脈を広げる手段として有効である一方、情報の選別には気をつけなければならないと述べた。

デンタルダイヤモンド 2025年12月号