7月19日(土)、20日(日)、エルガーラホール(福岡県福岡市)において、OJ(Osseointegration Clinical Academy of Japan)年次ミーティング2025が開催された。「インプラント治療、もしもの対応、こんな時どうする??~審美・機能・インプラント周囲炎に関連して~」をテーマに、会員発表や海外招待講演、正会員コンテストなどさまざまなプログラムが執り行われた(大会長:白土 徹氏[福岡県開業]、参加者:約400名)。
海外招待講演として、Hom-Lay Wang氏(ミシガン大学)が、2日間にわたって3つの講演を行った。インプラント周囲疾患の定義、腐骨形成の問題、リスクファクターと治療法、インプラント治療におけるトラブル回避のポイントについて、豊富なエビデンスを示しつつ解説した。とくに、現時点ではインプラント周囲炎に対する非外科的処置は効果がないとする声もあるが、非外科的手術でも54%は治せることを示した。一方で、プロバイオティクスや抗菌薬には効果がみられないと述べた。また、インプラント周囲炎を外科的に治療するEPDDS(Etiology identification, Primarywoundclosure, Debridement, Decontamination, and Stability of wound)プロトコールについても解説した。
2日目には、3つのシンポジウムが実施された。機能性インプラント、審美エリアインプラントの硬・軟組織、インプラント周囲炎に関するそれぞれのリカバリー方法について、ディスカッションが交わされた。
OJ年次ミーティング2025開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年9月号掲載】
