第33回日本成人矯正歯科学会学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年8月号掲載】

第33回日本成人矯正歯科学会学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年8月号掲載】

 6月12日(木)、KABUTO ONE(東京都中央区)において、第33回日本成人矯正歯科学会学術大会(大会長:今村隆一氏・福島県開業)が開催された(参加者:約650名)。「今求められている矯正治療とは?治療の質向上を目指して」をテーマに、海外演者による4講演をはじめ、国内依頼講演、シンポジウムなど、さまざまなプラグラムが組まれた。
 浜中 僚氏(長大院医歯薬)は国内依頼講演1「AIによる矯正歯科診療の進化」において、人工知能発達の歴史、発展の転換点を解説し、矯正治療への応用について述べた。一方、AIの学習はインターネットの情報に依存し、そのほとんどが成功事例であるため、失敗からは学習できていないと示唆した。
 「Long Distance−大臼歯近心移動を再考する−」をテーマにしたシンポジウムでは、伝法昌広氏(東京都開業)、岡野修一郎氏(東京都開業)、Un-bongBaik氏(韓国ソウル市開業)が登壇。舌側矯正、アライナー矯正、ラビアル矯正による大臼歯近心移動の成功の要点を述べた。
 閉会後には「E-ライン・ビューティフル大賞」の授賞式が行われ、俳優の髙橋ひかるさんに記念品が授与された。髙橋さんは受賞の喜びと自身のセルフケア方法を紹介した。

デンタルダイヤモンド 2025年8月号