加納欣德 Yoshinori KANOH 磯崎仁志 Tomoyoshi YAMAMOTO
あいち小児保健医療総合センター 歯科口腔外科
〒474-8710 愛知県大府市森岡町七丁目426番地

図❶ 初診時(4歳)の舌

図❸ 6歳時、舌の著しい腫大

図❷ MRI T2強調画像
患者:4歳、男児
主訴:ときどき、舌が腫れて痛くなる
既往歴:喘息、川崎病
現病歴:乳児期に右頸部の腫脹が出現し総合病院を受診、精査加療を予定されたが川崎病発症のため中断となった。その後、当センター小児外科を受診、さらに舌の腫脹と疼痛が出現したため当科初診となった。
現病:初診時、舌は右側にかけて腫大し、透明な水疱状小腫瘤と、右側縁に歯の圧痕を認めた(図❶)。全身状態は良好で、摂食・呼吸障害は認めず、MRIでは舌深部に及ぶ境界不明瞭な病変を認めた(図❷)。6歳時、口腔保清に努めていたが、感冒症状とともに舌の著しい腫大(図❸)、摂食障害、喘鳴を認めた。
主訴:ときどき、舌が腫れて痛くなる
既往歴:喘息、川崎病
現病歴:乳児期に右頸部の腫脹が出現し総合病院を受診、精査加療を予定されたが川崎病発症のため中断となった。その後、当センター小児外科を受診、さらに舌の腫脹と疼痛が出現したため当科初診となった。
現病:初診時、舌は右側にかけて腫大し、透明な水疱状小腫瘤と、右側縁に歯の圧痕を認めた(図❶)。全身状態は良好で、摂食・呼吸障害は認めず、MRIでは舌深部に及ぶ境界不明瞭な病変を認めた(図❷)。6歳時、口腔保清に努めていたが、感冒症状とともに舌の著しい腫大(図❸)、摂食障害、喘鳴を認めた。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 舌リンパ管腫
② 舌血管腫
③ 舌炎
④ 舌咬傷