本のエッセンス|刊行にあたって:誌上デンタルショー 使ってみたい歯科のベストアイテム2023

本のエッセンスは、書籍の「はじめに」や「刊行に寄せて」に詰まっています。
この連載では、編集委員や著者が伝えたいことを端的にお届けするべく、おすすめ本の「はじめに」や「刊行に寄せて」、「もくじ」をご紹介します。
今回は、『誌上デンタルショー 使ってみたい歯科のベストアイテム2023』です。

刊行にあたって

 COVID-19はもはや日常となったかの感があり、リアルのデンタルショーも再開されつつあるこのごろである。そのような状況下においても多くの方のご支持をいただき、本年も『誌上デンタルショー 使ってみたい歯科のベストアイテム2023』を発刊することになった。
 本年は少し趣向を変えて、特別座談会を催してみた。題材は「ホワイトニング」である。近年、街中のサロンなどいろいろなところで、手軽にできるホワイトニングの提供が目立つようになった。このような「非医療系ホワイトニング」には数々の問題点があり、このままではわれわれが提供してきたホワイトニングの価値が損なわれかねないので、あえて取り上げた。出席者として、近藤隆一先生、宮崎真至先生、須崎 明先生という著名な先生方を迎え、夢のような座談会となった。もちろん、内容も読みごたえのあるものになり、必ず皆様のお役に立つと確信している。
 また、本年はいままでの方針を一部変更し、初めてチェアーユニットを取り上げてみたが、いかがであろうか? 基本的に、このようないわゆる大物は、デンタルショーなどでは現物確認に終わることが多いが、それ以前の情報収集の一助になればと考えて掲載に踏み切った次第である。考えてみれば、われわれは大学教育において、チェアーユニットについてはほとんど教えられない。視野のとり方やオペレーションスツールの腰かけ方、ダイナミックインスツルメントのあるべき配置など、ご存じない歯科医療従事者が多いことに驚かされる。細かいことは別の機会に譲るとして、今回はおもにユニット付属品にスポットを当てていただいた。
 2021年、2022年版の『誌上デンタルショー 使ってみたい歯科のベストアイテム』にいただいたご意見として、意外なものは教育機関からの反応であり、学生教育に用いるそうである。これからは新卒者といえども侮れなくなるかもしれない。
 ともあれ、発刊にご協力いただいた多くの方々に謝意を述べたい。

2022年 12月
豊山洋輔

CONTENTS

著者略歴

豊山洋輔(とやま ようすけ)

1981年   神奈川歯科大学卒業
1983年   神奈川県川崎市にて開業
現在に至る
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LDA 常任理事
削らない歯学会 代表理事
IADFEフェロー