笠松厚志 Atsushi KASAMATSU
鵜澤一弘 Katsuhiro UZAWA
千葉大学医学部附属病院
歯科・顎・口腔外科
患者:25歳、男性
主訴:左側頰部の軽度腫脹、開口障害
家族歴・既往歴:特記事項なし
現病歴:当科初診の1ヵ月前、作業中に建材で左側頰部を強打し、近在病院歯科口腔外科を受診した。CT検査をしたところ、骨折線などは認めず経過観察となった。その後、開口障害が増大したため、当科を紹介され受診となった。
現症:
全身所見;体格は中等度、栄養状態は良好であった。口腔外所見;左側頰部に軽度の腫脹および開口障害を認めた。開口量は8mmであった(図1)。頰部症状以外に特記事項なし。
口腔内所見;特記事項なし
臨床検査所見:白血球数 5,000/μL、CRP 0.1㎎/dL、ALP 67U/L
画像所見:CT所見;受傷直後に撮影した前医でのCT画像(図2)では、左側咬筋に腫脹を認めた。開口障害が顕著になった受傷後1ヵ月のCT画像(図3)では、左側咬筋の腫脹は軽減していたが、咬筋内に不透過像を認めた。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 頰部蜂窩織炎
② 咬筋外傷性化骨性筋炎
③ 頰骨骨折
④ 片側性咬筋肥大
\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2025年1月号に掲載中!/
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月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2025年1月号より、「頰部打撲による開口障害」についてです。