Dd診断力てすと『頰部の痛みと腫れ』デンタルダイヤモンド 2024年2月号

Dd診断力てすと『頰部の痛みと腫れ』デンタルダイヤモンド 2024年2月号

新井 剛 Go ARAI
市川はるの Haruno ICHIKAWA
川崎市立多摩病院 歯科口腔外科
〒214-8525 神奈川県川崎市多摩区宿河原1-30-37

月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2024年2月号より、「頰部の痛みと腫れ」についてです。

ゼネラルデンタルカタログ


図❶ 初診時の顔貌写真(a:正面、b:側貌)
図❶ 初診時の顔貌写真(a:正面、b:側貌)

図❷ 初診時のパノラマX線写真
図❷ 初診時のパノラマX線写真

図❸ 単純CT 画像
図❸ 単純CT 画像
図❹ 造影CT 画像
図❹ 造影CT 画像

患者:32歳、男性
主訴:左側頰部の腫脹、疼痛および開口障害
現病歴:当科受診3日前に転倒し、地面に左側顔面を強打した。その際、の完全脱臼を認めたため歯科医院を受診した。歯科医院にて外傷性歯髄炎の診断での根管治療を行い、処置後から左側頰部腫脹が増悪したため、精査加療を目的に当科へ紹介となった。
既往歴:特記事項なし
現症
全身所見;身長160㎝、体重68㎏。血圧113/71、心拍数100、体温37.2℃、呼吸数18。
口腔外所見;左側頰部にび漫性の腫脹、発赤および熱感を認めた(図1)。開口量20㎜、呼吸苦、嚥下痛はなかった。
臨床検査所見: 白血球数 17,600/μL、CRP 30.24㎎/dL
画像所見
パノラマX線写真の欠損、埋伏を認めた(図2)。
単純CT画像抜歯窩と連続した透過像を認め、頰側皮質骨は一部欠損していた(図3)。
造影CT画像;頰部隙に膿瘍形成を認め、ガスの貯留を疑わせる所見もみられた(図4)。


Q 最も疑われる疾患名は?

① 皮下気腫
② ガス壊疽
③ 顎放線菌症

④ 上顎骨骨折
⑤ 歯性上顎洞炎

\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2024年2月号に掲載中!/

デンタルダイヤモンド 2024年2月号 表紙

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