窪田泰孝 Yasutaka KUBOTA
国家公務員共済組合連合会 佐世保共済病院 歯科口腔外科
〒587-8575 長崎県佐世保市島地町10-17
患者:66歳、女性
主訴:下顎前歯部歯肉の腫瘤
現病歴:約半年前に歯頸部歯肉に小腫瘤を認めたが、症状がないため放置していた。その後、同腫瘤の軽度増大を認めたため、かかりつけ歯科を受診。精査加療のため紹介により当科受診した。
既往歴:関節リウマチ
内服薬:リウマトレックス、フォリアミン、タケキャブ、ロキソニン
現症:
口腔外所見;顔貌は左右対称で顎下リンパ節の腫脹、圧痛ともに認めなかった。
口腔内所見;歯頸部歯肉に7×5mmの境界明瞭で、弾性硬の腫瘤を認めた。表面は平滑で、赤味がかっていた。腫瘤の圧迫による色調の変化はなかった。唇側の歯周ポケットは4mmであった(図1)。
デンタルX線写真;歯槽骨に水平的骨吸収を認めたが、骨内に異常陰影は認めなかった(図2)。
① 血管腫
② 周辺性エナメル上皮腫
③ 薬物性歯肉増殖症
④ 外骨症
\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2023年6月号に掲載中!/
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月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2023年6月号より、「歯肉の腫瘤病変」についてです。