2月11日(火)、ベルサール九段(東京都千代田区)において、OJミッドウィンターミーティング2025(会長:金成雅彦氏・山口県開業)が開催された(参加者:234名)。インプラント治療をメインとする多くの歯科医師が、スタディーグループの垣根を越えて集い、計12題の会員発表が行われた。
なかでも、「前歯部複数歯欠損における治療戦略」をテーマに登壇した萩原 誠氏(兵庫県・きずな歯科クリニック)は、垂直性・水平性の骨欠損や欠損本数に応じた骨補塡材の選択、骨造成のテクニックなどの治療戦略について解説した。また、インプラント─ポンティック間における乳頭の解剖学的特徴を紹介し、修復後の審美性を考慮した治療の進め方についても言及した。
一方、竹中 崇氏(福岡県開業)は、「歯根膜を最大限活用しインプラントにて咬合再構成を行った1症例」と題して登壇。エクストルージョン法を用いて歯周組織の再生を促し、包括的な咬合再構成治療に活用した症例を供覧した。歯根膜を最大限に活用することで、歯周組織の再生のみならず、自然な嚙み応えや感覚機能を維持し、患者のQOL向上にも寄与できると述べた。
各発表後には質疑応答の時間が設けられ、座長や会場の聴講者との活発なディスカッションが行われた。
なお、本ミーティングで上位6位に選出された発表者は、7月19日(土)、20日(日)の両日、福岡で開催される年次ミーティングにおいて、発表する機会が与えられる。
OJミッドウィンターミーティング2025開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年4月号掲載】
