竹内純一郎1) 古森孝英2)
Junichiro TAKEUCHI Takahide KOMORI
1) 北播磨総合医療センター 歯科口腔外科
2) 神戸大学大学院 医学研究科外科系講座 口腔外科学分野

図❶ 初診時の口腔内写真。左舌背部に30㎜程度の腫瘤を認める

図❷ 初診時のMRI画像
a:T1強調画像、わずかに高信号を呈する、b:T2強調画像、不均一な高信号を呈する
患者:17歳、女性
主訴:舌に何かできている
現病歴:2ヵ月前より舌に腫瘤を認めたが改善しないため、かかりつけ歯科医院を受診した。精査および加療目的のため、当科紹介初診となった。
既往歴:花粉症
現症:体格中等度、栄養状態良好。左側舌背部に30mm程度の、可動性のある弾性硬の無痛性の腫瘤を認めた。表面粘膜は平滑で、正常粘膜色を呈していた(図❶)。波動は触知されなかった。舌の運動障害および知覚障害は認めなかった。また、咀嚼困難および嚥下困難は認めなかった。
臨床検査所見:血液検査において、特記すべき所見なし。
画像所見:MRI所見では、T1強調画像でわずかに高信号を示し(図❷a)、T2強調画像で不均一な高信号を示す22×13×16㎜の境界明瞭な腫瘤が認められた(図❷b)。
主訴:舌に何かできている
現病歴:2ヵ月前より舌に腫瘤を認めたが改善しないため、かかりつけ歯科医院を受診した。精査および加療目的のため、当科紹介初診となった。
既往歴:花粉症
現症:体格中等度、栄養状態良好。左側舌背部に30mm程度の、可動性のある弾性硬の無痛性の腫瘤を認めた。表面粘膜は平滑で、正常粘膜色を呈していた(図❶)。波動は触知されなかった。舌の運動障害および知覚障害は認めなかった。また、咀嚼困難および嚥下困難は認めなかった。
臨床検査所見:血液検査において、特記すべき所見なし。
画像所見:MRI所見では、T1強調画像でわずかに高信号を示し(図❷a)、T2強調画像で不均一な高信号を示す22×13×16㎜の境界明瞭な腫瘤が認められた(図❷b)。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 甲状舌管嚢胞
② リンパ管腫
③ 神経鞘腫
④ 類皮嚢胞