井筒崇司 Takashi IZUTSU
山形県立中央病院 歯科口腔外科 〒990-2292 山形県山形市大字青柳1800番地

図❶ 初診時の顔貌写真

図❷ パノラマX線写真

図❸ 造影MRI所見
患者:78歳、女性
主訴:左側頬部の腫脹
既往歴:人工股関節置換術後、高血圧症
現病歴:当科初診X−3日より左側頬部の腫脹を自覚するも、痛みなく放置。その後、腫脹が急激に増悪してきたために近医歯科医院を受診し、精査加療目的にX日に当科紹介となった。
現症:
全身所見:全身状態良好、体温36.5℃
顔面部所見:左側頬部から5⃣6⃣相当の下顎骨下縁にかけて直径約40mmの広基性で弾性硬の腫瘤を触知し、同部に軽度皮膚発赤も認めた(図❶)。腫瘤は比較的境界明瞭で痛みはなく、可動性は認めなかった。オトガイ神経麻痺や開口障害もみられなかった。
口腔内所見:4⃣~7⃣は欠損しており、臼歯部歯槽粘膜に特記所見は認められなかった。
検査所見:白血球 5,740/μL、CRP 0.28mg/dL
画像所見:パノラマX線写真では骨吸収などの異常像は認められなかった(図❷)。造影MRIの脂肪抑制T2強調像で造影効果のある中等度信号の腫瘤性病変を認めた(図❸)。
主訴:左側頬部の腫脹
既往歴:人工股関節置換術後、高血圧症
現病歴:当科初診X−3日より左側頬部の腫脹を自覚するも、痛みなく放置。その後、腫脹が急激に増悪してきたために近医歯科医院を受診し、精査加療目的にX日に当科紹介となった。
現症:
全身所見:全身状態良好、体温36.5℃
顔面部所見:左側頬部から5⃣6⃣相当の下顎骨下縁にかけて直径約40mmの広基性で弾性硬の腫瘤を触知し、同部に軽度皮膚発赤も認めた(図❶)。腫瘤は比較的境界明瞭で痛みはなく、可動性は認めなかった。オトガイ神経麻痺や開口障害もみられなかった。
口腔内所見:4⃣~7⃣は欠損しており、臼歯部歯槽粘膜に特記所見は認められなかった。
検査所見:白血球 5,740/μL、CRP 0.28mg/dL
画像所見:パノラマX線写真では骨吸収などの異常像は認められなかった(図❷)。造影MRIの脂肪抑制T2強調像で造影効果のある中等度信号の腫瘤性病変を認めた(図❸)。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 悪性リンパ腫
② 蜂窩織炎
③ 横紋筋肉腫
④ 増殖性筋炎