家森正志 Masashi YAMORI
滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科学講座 〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町

図❶ 初診時のパノラマX線写真

図❷ MRI画像。a:STIR、b:Gd造影脂肪抑制T1強調像
患者:23歳、女性
主訴:右側下顎骨の膨隆
既往歴:13歳時に右側下顎骨の無痛性の膨隆を主訴に、近在歯科医院より当院歯科口腔外科を受診した。組織生検により線維性骨異形成症と診断され、右側下顎骨の減量術を実施された。その際の病理組織学的診断において、線維性骨異形成症と診断された。
現病歴:23歳時に右側下顎骨の線維性骨異形成症の経過観察中に右側下顎骨の膨隆を自覚し、当科を受診した。右側下顎骨の膨隆は線維性骨異形成症によるものと診断され、減量術を予定された。術前のパノラマX線写真において、rd6根尖部に境界明瞭な透過像を指摘された(図❶)。
現症:
全身所見:体格は中等度。栄養状態は良好。四肢の骨格性異常および皮膚の褐色色素沈着は認めなかった。
局所所見:顔貌は左右非対称。右側頬部の腫脹を認めた。
画像所見:パノラマX線写真では、右側下顎骨体部から右側下顎枝部にかけて内部不均一なすりガラス様病変を認め、rd6の根尖相当部に境界明瞭な透過像を認めた。MRI画像において右側下顎骨体部にSTIRにてfluid-fluid levelの形成を伴う嚢胞構造を認め(図❷a・矢印)、造影脂肪抑制T1強調像では、被膜部分に造影効果の増強していた(図❷b)。
主訴:右側下顎骨の膨隆
既往歴:13歳時に右側下顎骨の無痛性の膨隆を主訴に、近在歯科医院より当院歯科口腔外科を受診した。組織生検により線維性骨異形成症と診断され、右側下顎骨の減量術を実施された。その際の病理組織学的診断において、線維性骨異形成症と診断された。
現病歴:23歳時に右側下顎骨の線維性骨異形成症の経過観察中に右側下顎骨の膨隆を自覚し、当科を受診した。右側下顎骨の膨隆は線維性骨異形成症によるものと診断され、減量術を予定された。術前のパノラマX線写真において、rd6根尖部に境界明瞭な透過像を指摘された(図❶)。
現症:
全身所見:体格は中等度。栄養状態は良好。四肢の骨格性異常および皮膚の褐色色素沈着は認めなかった。
局所所見:顔貌は左右非対称。右側頬部の腫脹を認めた。
画像所見:パノラマX線写真では、右側下顎骨体部から右側下顎枝部にかけて内部不均一なすりガラス様病変を認め、rd6の根尖相当部に境界明瞭な透過像を認めた。MRI画像において右側下顎骨体部にSTIRにてfluid-fluid levelの形成を伴う嚢胞構造を認め(図❷a・矢印)、造影脂肪抑制T1強調像では、被膜部分に造影効果の増強していた(図❷b)。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 歯根嚢胞
② 単純性骨嚢胞
③ 根尖性セメント質
骨性異形成症
④ 動脈瘤様骨嚢胞