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はじめに
一般開業医が歯科治療を行うにあたり、「補綴前処置」、「咬合の再構築」、「歯周治療」、「混合歯列期の初期治療」のために、どうしても矯正治療が必要であると感じる場面は多いと思います。また近年、審美的な主訴のために、前歯部の部分矯正治療のニーズも高まっているのも事実です。
そうした背景からも、私たち一般開業医は“かかりつけ歯科医”として、より一層の治療効果と患者満足度を上げるためにも、部分矯正治療を適応するケースは今後多くなると思われます。
私は新たな試みにチャレンジしたいと考える先生方のために、『プチ矯正のススメ』という４日間コースの講習会を16年以上にわたり、26回開催してきました。本書はその内容を中心に執筆・編集しています。
具体的には、次のとおりにまとめています。
Chapter 1：矯正治療初心者の一般開業医が苦手としがちな従来のマルチブラケット装置による前歯部に特化した治療方法と手順（講習会１、２日目）
Chapter 2：ミニスクリューを使った部分矯正治療（講習会３日目）
Chapter 3：かかりつけ歯科医として重責のある混合歯列期の咬合誘導（講習会４日目）
執筆にあたり、矯正治療初心者にもわかりやすいように、できるだけ丁寧に説明するように努めました。
「矯正治療だけは、ちょっと手が出せない……」と考えている歯科医師が本書を手に取り、「矯正治療って面白い‼」と感じていただければ幸いです。
2022年６月
相原克偉
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https://www.dental-diamond.co.jp/item/1078
相原克偉（あいはら かつより）
昭和39年2月19日生まれ
昭和58年3月 大阪府立大手前高校 卒業
昭和63年3月 大阪工学部土木工学学科 中退
平成3年 大阪大学歯学部卒業
平成3年～8年 大阪大学歯科矯正学教室
平成8年 祖父の診療所（高橋歯科）勤務
平成16年 現在地に移転し、屋号を「あいはら歯科・矯正歯科｝へ
平成21年 医療法人英信会 あいはら歯科・矯正歯科 設立 現在に至る
令和6年 定年退職し、法人を勤務へ承継。歯科医師引退予定
本のエッセンスは、書籍の「はじめに」や「刊行に寄せて」に詰まっています。
この連載では、編集委員や著者が伝えたいことを端的にお届けするべく、おすすめ本の「はじめに」や「刊行に寄せて」、「もくじ」をご紹介します。
今回は、『プチ矯正のススメ』です。