包括歯科医療研究会50周年記念講演会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年12月号掲載】

包括歯科医療研究会50周年記念講演会開催される

 10月12日(日)、東京科学大学(東京都文京区)において、包括歯科医療研究会50周年記念講演会が開催された(参加者:約100名)。
 会長の谷本幸司氏(東京都開業)は病気療養のため欠席したが、動画で思いを伝えた。会長代行の野村雄一氏(山梨県開業)が挨拶を述べた後、実行委員長を務めた牧 宏佳氏(東京都開業)が「私達の目指す歯科総合医とは! 」と題して登壇。牧氏は包括歯科医療研究会(包歯研)の歴史・歩み・理念を説明し、症例を多角的に考え、患者さん一人ひとりへの最適な治療の適用を目指し歩みを重ねてきたこと、理念として受け継がれている「知識・技術・患者対応」の三要素の重要性、そして、開業医はすべての分野に精通し知識を高め続ける必要があることを解説した。また、これまで多くの専門医を招いた勉強会を重ねてこられたことへの感謝の想いも伝え、今後もスタディーグループとの交流を深め、包歯研としても貢献していきたいと誓った。
 その後の講演では、「保存治療」「歯周組織と力」「現症観察からの診断」「さまざまな総合医の姿」の4テーマで計17名が発表した。臨床においては考えることが重要であるという包歯研の理念に基づき、各発表者が治療の背景にある思考を詳述した。
 未来へ向けたさらなる発展を誓い記念講演会が閉幕した。その後、ガーデンパレスホテルにおいて懇親会が行われ、参加者との交流が図られた。

デンタルダイヤモンド 2025年12月号