奥山秀樹 1) Hideki OKUYAMA 石井秀太郎 1) Shutaro ISHII
山ノ井一裕 2,3) Kazuhiro YAMANOI
1)佐久市立国保浅間総合病院 歯科口腔外科
2)慶應義塾大学医学部 病理学教室 3)佐久市立国保浅間総合病院 病理科

図❶ 初診時の口腔内写真

図❷ 同、パノラマX線写真

図❸ 同、造影MRI画像
患者:70歳代、男性
主訴:舌の下側の右側がヒリヒリ痛い
既往歴:糖尿病、脳梗塞、食道癌
家族歴:特記事項なし
現病歴:初診より約1年前から舌のヒリヒリ感があり近医に受診したところ、とくに問題なしとのことであった。その後経過をみていたが改善なく、当科初診より約1週間前にかかりつけ歯科を受診し、精査依頼で当科へ紹介となった。
現症:体格中等度、栄養状態良好、口腔外所見に特記事項なし。口腔内所見では右舌下ヒダに弾性軟の腫脹があり(周囲硬結なし)、表面は正常粘膜に被覆され圧痛が認められた(図❶)。また、左右ワルトン管からの唾液流出があった。
画像所見:パノラマX線写真(図❷)、造影CTにて異常所見はなかった。造影MRIにて右口底部前方に、辺縁がやや不整な高信号域が2個連なるように認められた(2.4×1.1mm:図❸)。PET-CTにて右口底部にFDG軽度集積があり、頸部リンパ節へのFDG集積増加はなかった。
主訴:舌の下側の右側がヒリヒリ痛い
既往歴:糖尿病、脳梗塞、食道癌
家族歴:特記事項なし
現病歴:初診より約1年前から舌のヒリヒリ感があり近医に受診したところ、とくに問題なしとのことであった。その後経過をみていたが改善なく、当科初診より約1週間前にかかりつけ歯科を受診し、精査依頼で当科へ紹介となった。
現症:体格中等度、栄養状態良好、口腔外所見に特記事項なし。口腔内所見では右舌下ヒダに弾性軟の腫脹があり(周囲硬結なし)、表面は正常粘膜に被覆され圧痛が認められた(図❶)。また、左右ワルトン管からの唾液流出があった。
画像所見:パノラマX線写真(図❷)、造影CTにて異常所見はなかった。造影MRIにて右口底部前方に、辺縁がやや不整な高信号域が2個連なるように認められた(2.4×1.1mm:図❸)。PET-CTにて右口底部にFDG軽度集積があり、頸部リンパ節へのFDG集積増加はなかった。
Q 最も疑われる疾患名は?
① ガマ種
② 口底部良性腫瘍
③ 口底部悪性腫瘍
④ 唾石症