城代英俊 Hidetoshi JODAI
小笠原健文 Takefumi OGASAWARA
町田市民病院 歯科・歯科口腔外科
〒194-0023 東京都町田市旭町2-15-41

図❶ 初診時の顔貌写真

図❷ 初診時の口腔内写真
患者:85歳、女性
主訴:下唇およびオトガイ部のびらんおよび水疱形成、疼痛
既往歴:ACPA陽性関節リウマチ、2型糖尿病、脂質異常症。メトトレキサート®、フォリアミン®、タケプロン®、エクア®、ベネット®、リバロ®服用中。
家族歴:なし
現病歴:2日前より左下唇の違和感を自覚。次第に違和感が痛みに変わり、皮膚および口腔粘膜にびらんを認めたためかかりつけ歯科を受診、高次医療機関受診を勧められ、当院を紹介され来院した。
現症:
全身所見:栄養状態良好、体温37.1℃。バイタルサインは安定していた。
口腔外所見:左側下唇皮膚および左側オトガイ部に、び漫性の水疱形成およびその自壊を認める(図❶)。
口腔内所見:左側頬粘膜にびらんおよび水疱形成を認める(図❷)。
臨床検査所見:WBC 9,700/μL、CRP 1.05mg/dLでともにやや上昇。その他、特記すべき異常所見なし。
主訴:下唇およびオトガイ部のびらんおよび水疱形成、疼痛
既往歴:ACPA陽性関節リウマチ、2型糖尿病、脂質異常症。メトトレキサート®、フォリアミン®、タケプロン®、エクア®、ベネット®、リバロ®服用中。
家族歴:なし
現病歴:2日前より左下唇の違和感を自覚。次第に違和感が痛みに変わり、皮膚および口腔粘膜にびらんを認めたためかかりつけ歯科を受診、高次医療機関受診を勧められ、当院を紹介され来院した。
現症:
全身所見:栄養状態良好、体温37.1℃。バイタルサインは安定していた。
口腔外所見:左側下唇皮膚および左側オトガイ部に、び漫性の水疱形成およびその自壊を認める(図❶)。
口腔内所見:左側頬粘膜にびらんおよび水疱形成を認める(図❷)。
臨床検査所見:WBC 9,700/μL、CRP 1.05mg/dLでともにやや上昇。その他、特記すべき異常所見なし。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 尋常性天疱瘡
② 肉芽腫性口唇炎
③ 帯状疱疹
④ ヘルペス性口唇炎