| 12種類の薬剤 |  | 糖尿病狭心症喘息 | 
 2000年1月13日に平塚市の歯科医院から、63歳の女性の抜歯2歯の紹介をいただいた。調べてみると東海大学医学部付属病院に受診歴があり、1999年10月には胸痛で夜間に緊急入院の経過があった。そのときの担当医が書き出した薬剤名を、直筆を読む練習のためにそのまま掲載する(
図1)。
 抜歯で受診されたときも同じ処方を受けている。 
|  図1
 | 
 右ページに図1についての解説を掲載したが、全部は載せられない。表中の * マークが、投与されている商品名である。重要な薬剤であるテオドール

については前月号に掲載したので、省略する(読者は毎月読むわけではないので不親切ですが、許してください)。 
 抜歯は酸素濃度が93%なので、湿性酸素(気管支喘息では水を通した酸素を用いる)を2リットル流し、酸素濃度が98%になったところで、局所麻酔で行った。鎮痛剤については患者さんは知識がないので、プラセボ(偽薬)を投与した。
 ニトログリセリンはご存知のとおりの強心剤。ニトロダームTTS

は貼りぐすり、ニトロペン

は舌下錠と決まっている。
 パナルジン

に代表される血小板凝集を阻止する薬剤は、抜歯後の出血が多くなるが、休薬しないのが普通である。
 グリミクロン

という血糖降下剤を使用しているので、抜歯は食後の時間帯に予約するのが医学常識である。
| 塩酸ジルチアゼム ベンゾチアゼピン系Ca拮抗剤
 
| 塩酸ジルチアゼム |  
| ガドセリン |  
| カルナース |  
| クラルート |  
| コーレン |  
| コロヘルサーR |  
| サンライト |  
| ジルベイト |  
| セレスナット |  
| ナックレス |  
| パゼアジン |  
| パレトナミン |  
| ヒロスタスR |  
| フッロテイ |  
| ヘマレキート |  
| ヘルベッサー *1) |  
| マルムネン |  
| ミオカルジー |  
| ヨウチアゼム |  
| ルチアノンR |  | ニトログリセリン 冠動脈拡張剤 
グリクラジド
| ニトログリセリン |  
| ニトロダームTTS *2) |  
| ニトロペン 舌下錠 *12) |  
| ニトロラム 貼付剤 |  
| バソレーター RB貼付剤 軟膏 テープ |  
| ヘルツァーS 貼付剤 |  
| ミオコール スプレー |  
| ミニトロ テープ |  
| ミリス テープ |  
| メディトランスニトロ テープ |  スルホニル尿素系血糖降下剤
 
| キョワクロン |  
| クラウナート |  
| グリミクロン *4) |  
| グルタミール |  
| ダイアグリコ |  
| ファルリンド |  
| ベネラクサー |  
| ルイメニア |  | 塩酸チクロピジン 抗血小板剤 
| アンブレート |  
| イパラジン |  
| ジルペンダー |  
| ソーパー |  
| チクピロン |  
| ニチステート |  
| ネオピジン |  
| パチュナ |  
| パナピジン |  
| パナルジン *7) |  
| パラクロジン |  
| ピエテネール |  
| ピクロジン |  
| ピクロナジン |  
| ヒシミドン |  
| ビーチロン |  
| ファルロジン |  
| プロパコール |  
| マイトジン |  
| ロベタール |  
| ロンドリン |  | 
| ベシル酸アムロジピンCa拮抗剤 | ボグリボース 過血糖改善剤 |  | 
ムコソルバンなど 4剤は省略(少しだけ説明)
| ムコソルバン | 一般名 | 塩酸アンブロキソール(去痰剤)*9) | 
| アルファロール | 一般名 | アルファカルシドール(活性型ビタミンD3)*10) | 
| ベコタイド エアゾール
 | 一般名 | ピロピオン酸べクロメタゾン(副腎皮質ホルモン)*11) | 
| 重カマ | 胃散のこと*5) |  |