気管支喘息 | 局所麻酔剤 |
◆◆◆ | 気管支拡張剤 | ◆◆◆ |
患者さんは73歳の男性。最近は喘息の発作はない。投与されている薬剤は以下のものである。
テオロングの内服と、メプチンの内服、そしてメプチンのエアー(吸入剤)。
私(水澤)が初診を担当し、依頼状に記されている抜歯2本の予約をしていた。
上司の佐々木次郎先生に見つかってしまった。そのとき、「水澤君、この患者さんへの薬剤投与で気をつけなければならないことは?」との質問を受けた。それは私でも知っているので、頭のなかで整理した。
1. | 鎮痛消炎剤の投与で喘息を誘発しない。 |
2. | テオロングは表 1 にあるように、キサンチン系の気管支拡張剤の一般名テオフィリンとして有名である。マクロライド系の抗生物質とニューキノロン系の抗菌薬は使わない。 |
3. | メプチンも知っていますよ。気管支拡張剤の塩酸プロカテロール。歯科で用いる薬剤では、エピネフリンが禁忌である。佐々木先生の質問には、 「鎮痛剤と抗菌薬のこと、それと局所麻酔にキシロカインctを使わないことです。シタネスト-オクタプレシンを準備するように指示してあります」 と答えた。佐々木先生から褒められたが、 「この情報をデンタルダイヤモンド誌に載せましょう」 と言われ、エピネフリンの併用が禁忌の気管支拡張剤の商品名を調べるはめになった。調べてみると、表 2 に示すように、ずいぶんたくさんある。 |
表1テオフィリン theophyline(キサンチン系気管支拡張剤)の商品名 |
アーデフィリン スロービッド セキロイド チルミン テオスロー テオップ テオドール テオフルマートL テオロング テルダンL フレムフィリン ユニコン ユニフィル |
表2エピネフリンとの併用禁忌の気管支拡張剤(商品名) | ||
アイロミール アス・タージス アストーン アストプロチン アスプール アトック アプロカテン アルバプロール アロテック イソパールP イソメニール イノリン ウガコール エコサン エプカロール エミテックス カテプチメート カテプチン カプテレノール カルヨン コフジャスト コンボン ザネロ |
サルタノール シオベテック スタビント ストメリン(エアゾール) ストメリンD(エアゾール) スピロペント セキナリン セダンゾール タイソキノール チボリン ツロブリン テレプス ドイスロール トスメリアン トニール ネオドリン フェナミン ブリージン ブリカニール プロカプチン プロタノールL、S ブロンコリン ベナリール |
ベネトリン ベベロン ベラチン ベロテック ホクナリン ポルポノール マーヨン メジヘラー・イソ メジヘラーD メチエフ メチルエフェドリン 塩酸メチルエフェドリン メチルホエドリン メチレーヌ メチレフト メトコフ メプチン モンブルト ヨウメトキノール レアノール レナピリン レンブリス ロワイヤル |