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2021年01月号 「歯肉の腫脹および硬結」
山本俊郎 Toshiro YAMAMOTO
京都府立医科大学大学院 医学研究科 歯科口腔科学
〒602-8566 京都府京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465
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図1 初診時の口腔内写真
図1 初診時の口腔内写真
図2 同、CT像
図2 同、CT像
図3 同、造影MRI
図3 同、造影MRI
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患者: 74歳、女性
主訴: 右側上顎臼歯部歯肉の腫脹および硬結
現病歴: 1年前から右側上顎臼歯部の歯肉の腫脹および硬結を自覚するが放置。耳鼻咽喉科を受診、加療したが症状の著変なく、精査加療目的に歯科へ紹介受診となった。
既往歴: うっ血性心不全、脳梗塞、高血圧、C型肝炎
家族歴: 特記すべき事項なし
現症:
全身所見; 右側頬部に軽度の圧痛を有するが、あきらかな腫脹は認めず、血液検査所見では特記事項はなかった。
口腔内所見; 口腔内清掃状態はきわめて不良であり、全顎的にわたり重度の歯周病を認めた。rdD頬側歯肉部に、発赤を伴うび漫性の腫脹を認めた。また、頬粘膜にかけて硬結を触知した(図1)。なお、開口障害は認めなかった。
画像所見; パノラマX線画像およびCT画像(図2)では、右側上顎小臼歯〜大臼歯部にかけて辺縁不整の骨吸収像を認めたが、著明な上顎洞粘膜の肥厚は認めなかった。造影MRI画像では、右側頬部〜上顎にかけて3×1cm大の扁平な軟組織の増生、造影効果の増強を認めた(図3)。
 
最も疑われる疾患名は?
1.上顎歯肉がん
2.顎放線菌症
3. 歯性上顎洞炎
4.上顎骨骨髄炎
ANSWER
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