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Q&A
歯科一般 (2020年3月号)
Q 象牙質のレジンコーティングによる効果
●2019年に保険収載されたハイブリッドコートIIの適切な使用法とレジンコーティングによってもたらされる生活歯に対する効果を教えてください。
──三重県・S歯科医院
A
レジンコーティング法は、間接修復法において形成後・印象採得前に、接着材料によって露出象牙質および歯髄を保護する方法であり、生活歯の窩洞形成・支台歯形成のみならず、根管処置後の支台築造への応用にも有効な方法です。2019年12月には、生活歯の支台歯形成(生PZ)に対するレジンコーティング法の保険収載が認められました(図1)。
 図2に生活歯の支台歯形成後にレジンコーティングを行った症例を示します。支台歯形成の基本は通法どおりですが、フィニッシュラインの設定は接着の前提となる防湿可能な範囲にします。レジンコーティングを行う際の準備として、ロールワッテによる簡易防湿かラバーダム防湿を行ってください。
 2019年12月時点で保険適用となった材料は、ハイブリッドコートII(サンメディカル)のみです(図3)。ハイブリッドコートIIは、1ボトルのボンドと専用スポンジ(またはマイクロブラシ)から構成されています。専用スポンジ(またはマイクロブラシ)は親水性重合開始材を含んでおり、接着界面での重合促進の役割を果たすため、必ず専用スポンジ(またはマイクロブラシ)を使用してください。ハイブリッドコートIIのコーティング層は、非常に菲薄であり、超音波スケーラーの振動などによって破壊されやすいため、注意が必要です。実際の手技については、メーカーの指示に従ってください。
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図1 生活歯の支台歯形成面に対する、レジンコーティング法
図1 生活歯の支台歯形成面に対する、レジンコーティング法
図2 レジンコーティングによる象牙質保護(ハイブリッドコートII[サンメディカル]を使用)




図2 レジンコーティングによる象牙質保護(ハイブリッドコートII[サンメディカル]を使用)
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図3 ハイブリッドコートII(サンメディカル)
図3 ハイブリッドコートII(サンメディカル)

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 一般的な注意事項として、レジンコーティング後にテンポラリークラウン(TeC)を製作する際には、あらかじめ水溶性分離剤を塗布して即重レジンが接着しないように注意してください。次回来院時には、TeCを除去してコーティング面に付着した仮着材を除去し、アルコール綿球でよく清拭してください。
 生活歯に対するレジンコーティングは、冷水痛や咬合痛などの術後不快症状の発現を抑制し、万が一修復物が脱離しても支台歯を保護し、二次う蝕の発生を防止できるなどの効果が期待できます。

日本接着歯学会のホームページに、「保険収載された象牙質レジンコーティング法の診療指針」が掲載されています。ぜひご活用ください
(日本接着歯学会ホームページ:http://www.adhesive-dent.com/)。

二階堂 徹 村瀬由紀
朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座
歯科保存学分野歯冠修復学

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