歯内療法の目的は、根性歯周組織談の予防と治療であり、その原因となる細菌を排除するために機械的な拡大、化学的洗浄、貼薬をおこない、排除不可能な微生物は、根管充填により根管内へ埋葬することが必要になります。ここで重要なことは、すべての処置が無菌的環境でおこなわれ、各ステップにおける手技、処置法の効果が、生物学的にも病理組織学的にも生体に安全でなければならないということです。また、治療を成功に導くために生物学的、臨床的にも十分な文献の裏付けが必要不可欠であり、このことは現代の歯内療法学において、どんなに新しい技術、マテリアル、器材などが開発され、導入されようとも不変でなくてはなりません。
確かに現在のマテリアル、器材は歯内療法の成功に大きく貢献をしていますが、基本的なコンセプトを無視し、生物学的な知識無く使用しては、全く無意味なものになってしまいます。また、逆に技術無くしても目的を完全に達成することはできませんが、実際には守るべき原則を無視し、根管充填の見た目を優先した機械的拡大、根管充填がおこなわれていることも事実です。我々は目頭に述べたコンセプトを遵守した歯内療法処置が国内外に関わらず、すべての医療機関でおこなわれることを強く願っています。
今回のコースでは、歯内療法をおこなう上で最も重要なコンセプトを講義と実習で習得、理解していただいた上で、Ni-Ti Rotary System による機械的拡大と、根管充填においては、スーパーエンド アルファ2とベータを使用した Continuous Wave Techrique (CWT)および、バイオセラミックシーラーを用いた根管充法をご説明いたします。
セミナー内容
レクチャー
• 根管治療における基本コンセプト
• 根管治療における機械的根管拡大の重要性
• 根管洗浄のプロトコル
• Limit of mechanical instrumentation(機械的根管拡大の限界)
• 根管充填の必要性
• バイオセラミック材料について
実習
• Ni-Ti Rotary Fileによる根管拡大形成
• 超音波器具の応用
• スーパーエンド アルファ2およびベータを使用した根管充填法(CWT)
• バイオセラミックシーラーを用いた根管充填法
講師
- 尾上 正治 先生 日本歯内療法学会専門医 AAE会員
- 野田 哲朗 先生 日本歯内療法学会・AAE会員
日時
2025年11月16日(日)9:30~18:00
会場
定員
10名
受講料
74,800円(材料費、昼食代、消費税込)
お問い合わせ先
ペントロン ジャパン株式会社 担当:本橋、古川
TEL 03-5746-0316
協賛 白水貿易株式会社
ウルトラデント ジャパン株式会社