根管内の感染根管系を除去してモノブロック化する術式。
ScoopOut法:scoop out(くりぬく、えぐる、すくい出す)することで歯冠部および根管内の感染象牙質を含めて、根管拡大の障害となる根管系を顕微鏡下で見つけ出し、その中に潜む感染、汚染物質を超音波チップでくりぬく根管拡大方法。注水下で行い、拡大のための薬剤および根管貼薬は一切必要としない。また、根管はどの断面も円形ではない。従来のファイル等の円形の器具とそれを補うための薬剤で拡大後、ガッタパーチャポイント(GP)とシーラーの根管充塡で埋葬[entomb]する術式とは非なるコンセプトである。
Muiti-Fiberpost法:くりぬいた後の空間をスーパーボンドと複数のファイバーポストでモノブロック1)を形成し、根管を接着封鎖(充塡ではない)する方法。150年前から利便性の観点から使用されている(象牙質と異なる弾性率の)軟性のGPを使うかぎり、真のモノブロックは不可能だ。荷重応力がすべてのモノブロック成分によって分散されないからである。
【参考文献】