認知バイアス

 パターン認識法(ヒューリスティック)によって起こる診断ミスのなかで、とくに多くの人が同様に陥ってしまう、「よくある」判断ミスをいう。
・代表バイアス
症状がある疾患に似ているために、その疾患を想定する。
・利用可能バイアス
印象深い疾患を思い浮かべ、「その疾患だろう」と考える。
・アンカリングバイアス、固着性バイアス
診療情報の限られた側面のみに注目し、追加情報を無視して考える。
・確認バイアス
自分の初期仮説を支持するような所見、情報だけを探す。
・確証バイアス
自分の初期仮説を棄却する反証的で都合の悪い情報を探さず、仮説を支持する所見を探す。

【デンタルダイヤモンド増刊号】 「臨床現場で役に立つ“痛み”の教科書」
一覧へ戻る