生理的機能的咬合の構築は、歯科医療の根底を成す最も重要な課題であり、矯正的な咬合治療は、咬合構築において極めて有効な手段の一つである。とくに咀嚼器官の機能障害を伴う複雑な問題を抱えている症例における総合的な咬合システムの再構築は、矯正的な咬合治療を抜きにしては考えられない。つまり、歯列形態 、歯軸 、咬合誘導路、咬合関係などを自由に変更できることに加えて、機能障害を抱えている症例が持つ、下顎の偏位を改善するための下顎位のコントロールも可能となる。したがって、機能咬合を構築するためには、適応と代償の原理を考慮にいれ、不正咬合に対する概念と明確な診断(戦略)、それに伴う治療計画(戦術)によって、下顎位の位置や、咬合高径の高さ・咬合平面の傾斜角・歯のガイダンス角の他、ストレスマネージメント等に対する的確な戦術を行う必要がある。さらに、機能咬合の構築を行うための GEAR(装置)として、2010年6月にロッキーマウンテンモリタ(現 JM Ortho)から矯正用新素材ワイヤー GUMMETALワイヤーが発売された。このワイヤーは、超弾性的性質と屈曲により加工硬化しない超可塑性を同時に実現した特異なチタン合金で、このワイヤーを用いて行う矯正的咬合治療 System を GEAW System という。本セミナーは、GEAW System を用いた不正咬合治療の解説を行う。
セミナー内容
不正咬合治療に対する概念・診断・治療計画
ブラキシズムと生理咬合
GEAW装置のワイヤーベンディングの基本テクニック
GEAW装置のワイヤーベンディング実習
各種不正咬合症例に対するGEAW装置の調整法
生理咬合による混合歯列期における予防的不正咬合治療
講師
白数 明義先生 白数デンタルオフィス理事長・医学博士
日時
2025年2月6日(木) 9:00~17:00
申込み締切
2025年1月30日(木)まで
会場
定員
20名
参加費
38,500円(税込)
※実習で使用するゴムメタルワイヤー、昼食は弊社にてご用意いたします。
※プライヤーなどのインスツルメント類は含まれません。
※参考書籍と実習で使用するプライヤーなどの器材は後日ご案内いたします。
お問い合わせ先
株式会社 JM Ortho セミナー係 担当:若林
e-mail:seminar@jmortho.co.jp
Tel:03-5281-4711(月~金:10:00~16:00 ※祝日、休業日(夏季・年末年始・臨時)を除く)