エンド治療に必要な画像診断のポイントについて
近年、歯科用コーンビームCT (CBCT)は歯科用マイクロスコープやNiTiロータリーファイルと並んで3種の神器と言われ、近代歯内療法学における診査診断においては欠かせない存在となりつつある。特に歯根や根管の解剖学的形態は複雑なため口内法X線検査のみでは確認できない盲点と限界がある。そのため同検査で異常所見が認められないにも関わらず患者の主訴の原因が解明できない時はCBCT検査が不可欠となる。特にアーチファクトやノイズを取り除くシステムの開発によって、根管の細かな側枝や副根管、骨透過像などを鮮明に観察することも可能になった。そこで本セミナーでは、口内法X線とCBCT画像を中心に、エンド治療に必要な診査・診断のポイントについて解説を行う。
橋爪 英城 先生
TEAM 東京 橋爪エンドドンティクスデンタルオフィス 院長
日本歯科保存学会 歯科保存治療専門医
AAE specialist member
歯内療法における デジタルレントゲンとCBCTの有用性
歯内療法を行う際は口腔内X線画像が必須であり、その画像のクオリティーの良し悪しで診断が変わる可能性があり、治療に影響が生じることとなる。15年ほど前にアナログフィルムを使用していた時代からデジタルX線フィルムのスキャナーであるVistaScan Mini Viewに替えてからは、安定的に高画質の画像が得られ、その解像度の違いが明らかであった。さらにデジタル化したIPは短時間でスキャニングされ、状態を確認でき、すぐに再使用できるため、ファイルやメインポイントの試適時ではラバーダム防湿をした状態での撮影でも患者の待ち時間を短縮することが可能となった。しかし、レントゲン画像では3次元的に根管形態を描写することが出来ないため、近年の歯内療法では歯科用コーンビームCT (CBCT)が必須といえる。現在、使用しているトロフィーパンスープリーム3Dは、小範囲での撮影が可能であり、またメタルアーチファクト軽減機能(MAR)搭載されていることにより、より鮮明な画像が得られるようになった。今回は、歯内療法におけるVistaScan Mini Viewとトロフィーパンスープリーム3Dの特徴・有効性を解説していきたい。
淺井知宏 先生
日本歯科保存学会 専門医
日本歯内療法学会 専門医 指導医
日本顕微鏡歯科学会 認定医
日時
2024年12月20日(金) 00:00~2025年01月26日(日) 23:59
定員
500名
受講料
無料
お問合せ先
株式会社ヨシダ 画像・CADCAM部 担当:鈴木
TEL.03-3845-2925 (平日 10:00-17:30)
g-plus@yoshida-dental.co.jp